虐待された子どもたちの自立 現象学からみた思春期の意識
遠藤 野ゆり:著
A5判 336ページ
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-056215-7 C303
奥付の初版発行年月:2009年02月
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-056215-7 C303
奥付の初版発行年月:2009年02月
内容紹介
最も信頼がおけるはずの他者に虐待された子どもは,どのように自分に向き合い,乗り越え,他者との関係へと自分の歩みを踏み出してゆくのだろうか.意識が変様するときとは,それを支え育む関わりとは——ある自立援助ホームでの事例をサルトルの現象学の方法で仔細に描き出す.
目次
はじめに 自立援助ホームと本書の概要
第Ⅰ部 本書の課題とサルトルの意識論
第1章 先行研究と本書の課題
第2章 サルトルにおける対自としての人間の意識
第Ⅱ部 事例研究1——対自存在に着目した子どもの意識の解明
第3章 現在において脱自する対自
第4章 過去を自己の事実性とする意識
第5章 未来へと自己を超出する意識
第Ⅲ部 事例研究2——対他存在に着目した子どもの意識の解明
第6章 「人」への埋没
第7章 他者との根源的出会い
第8章 対象-我々への変様
おわりに まとめと今後の課題