大衆化とメリトクラシー 教育選抜をめぐる試験と推薦のパラドクス
中村 高康:著
A5判 256ページ
価格:4,840円 (消費税:440円)
ISBN978-4-13-056220-1 C3037
奥付の初版発行年月:2011年03月
価格:4,840円 (消費税:440円)
ISBN978-4-13-056220-1 C3037
奥付の初版発行年月:2011年03月
内容紹介
戦後の教育をめぐる議論では,入学試験の競争の激化が前提とされてきた.しかしその背後で,試験とは異質なはずの選抜制度——推薦入学——が着実に普及してきている.それはいったいなぜなのか.歴史的考察と現状分析から,日本のメリトクラシーの特性を解き明かす.
著者プロフィール
中村 高康(ナカムラ タカヤス)
東京大学大学院教育学研究科教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 現代の教育と選抜をどうとらえるか
1章 再帰的メリトクラシーの社会
2章 選抜の文明史——推薦から試験へ
3章 教育の大衆化と推薦入学——マス選抜の成立史
4章 教育の大衆化と偏差値——もうひとつのマス選抜装置
5章 入試多様化と現代——マス選抜の遍在傾向の分析
6章 非進学校からの大学進学——マス選抜制度の機能
7章 四大シフト現象の内部過程——マス選抜のプロセス
終章 後期近代における教育と選抜