私塾の近代 越後・長善館と民の近代教育の原風景
池田 雅則:著
A5判 472ページ
価格:10,780円 (消費税:980円)
ISBN978-4-13-056221-8 C3037
奥付の初版発行年月:2014年01月
価格:10,780円 (消費税:980円)
ISBN978-4-13-056221-8 C3037
奥付の初版発行年月:2014年01月
内容紹介
1872年の学制発布後も20世紀のとば口に立つまで,日本全国の漢学塾は,時代にあわせ,その教育内容を進化させ,地域の人的ネットワークを結び,こんにちの中等教育に匹敵する役割を果たしていた.長善館というケーススタディを徹底的に行い,民の教育,地域の教育の原像を具体的に描き出す.
目次
第1部 近代日本における私塾という問題
第1章 問題の所在
第2章 明治期私塾の全国的動向
第3章 新潟県におけるノンフォーマルな教育機関の動向
第2部 漢学塾長善館が迎えた近代移行期
第4章 地域指導者層の私塾長善館
第5章 初代館主文台のカリキュラムと塾生の学習歴
第6章 二代目館主惕軒のカリキュラムと明治初期の教育活動
第7章 「つきあいの文化」育成のカリキュラムと指導
第3部 長善館としての近代教育の模索
第8章 遊学促進のための支援とカリキュラム
第9章 上京遊学者の学習歴と経験したカリキュラム
第10章 独自な中等教育カリキュラムの模索
第11章 長善館の終焉と地域指導者層育成の継続
第12章 まとめと展望