勝田守一と京都学派 初期思考の形成過程と忘却された思想の水脈
桑嶋 晋平:著
A5判 328ページ
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-056233-1 C3037
奥付の初版発行年月:2021年03月 / 発売日:2021年03月下旬
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-056233-1 C3037
奥付の初版発行年月:2021年03月 / 発売日:2021年03月下旬
内容紹介
日本の戦後教育学を主導した一人である勝田は,京都学派の哲学的土壌からなにを思索し,それは彼の教育学にどのようにつながることになったのか.初期勝田の思想的軌跡を和辻倫理学などからたどり,のちの道徳教育論争などにみるその展開にせまることで,戦後教育学の水脈に新たな照明をあてる.
著者プロフィール
桑嶋 晋平(クワジマ シンペイ)
東京大学大学院教育学研究科教育学研究員
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 若王子の勝田守一
第1章 二つのみやことそのあいだで――初期勝田守一の歩み
第2章 シェリング研究における「非合理的なもの」をめぐる思考
第3章 京都学派の思想圏における思考形成――三木清の歴史哲学・「西田・田邊論争」・和辻倫理学
第4章 戦前・戦中期における他者あるいは他者と共にあることをめぐる問題――和辻倫理学と「われら」の哲学
第5章 三つの座談会――勝田守一と/の「近代の超克」,「世界史の哲学」
第6章 戦後道徳教育論争の一断面――天野貞祐と勝田守一
終 章 郷愁と回帰――忘却された思想の水脈へ
Katsuta Shuichi and the Kyoto School:
Development of His Early Educational Thoughts and Forgotten Philosophical Roots
Shinpei KUWAJIMA