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蚊 第2版

蚊 第2版

A5判 298ページ
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-13-060229-7 C3045
奥付の初版発行年月:2015年07月

内容紹介

「人類史上最大の病気」ともいわれたマラリアを媒介するカ——カとヒトのかかわりについての研究を永年にわたり続けてきた著者の集大成.初版からおよそ20年の研究成果を加えて改訂.カとヒトの関係は,人類の誕生からおそらく滅亡まで続くだろう.


目次

はじめに
第1章 人間とのかかわり
 1.1 カ媒介疾病の政治社会史へのインパクト
 1.2 最近のカの研究動向
 1.3 地球温暖化とカの分布拡大
 1.4 農作地と居住地でのカの発生
 引用文献
第2章 カの生物学と産卵
 2.1 種の多様性
 2.2 カの生活史
 2.3 幼虫の発生源
 2.4 散乱誘引,刺激物質の存在
 2.5 産卵行動と誘引刺激に関与する感覚器
 2.6 産卵トラップと物理的誘引刺激
 引用文献
第3章 カ幼虫の過密度制御
 3.1 カ幼虫の過密度現象
 3.2 過密度制御物質
 引用文献
第4章 交尾行動と種の分化
 4.1 昆虫の音声交信
 4.2 カの群飛と種の進化
 4.3 フェロモンと生殖隔離
 4.4 羽音の物理的特性と聴覚
 4.5 カ駆除への応用
 引用文献
第5章 宿主動物と吸血誘引
 5.1 カの動物嗜好性
 5.2 カの吸血誘引
 5.3 忌避剤
 5.4 感覚器(各種センサー)
 引用文献
第6章 吸血機構と動物の免疫反応
 6.1 吸血機構
 6.2 口器感覚器の構造と機能
 6.3 吸血刺激
 6.4 血液探索と止血
 6.5 宿主動物の反応
 引用文献
第7章 視覚による誘引
 7.1 花とカ
 7.2 動物の形状と吸血誘引
 引用文献
第8章 新たな領域
 8.1 カ媒介病の拡大とヒトスジシマカ,ヤマトヤブカの拡散
 8.2 産卵誘引・忌避と密度調節
 8.3 デング熱媒介カと産卵トラップ
 8.4 植物の忌避性と毒性物質
 8.5 交尾行動と群飛
 8.6 吸血行動と誘引・忌避物質
 8.7 吸血感覚器
 8.8 糖摂取
 8.9 共生細菌ボルバキア
 8.10 分子生物学的手法による研究
 参考文献
おわりに
第2版おわりに
付表
事項索引
学名索引


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