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骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと

骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと

菊判 236ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-061074-2(4-13-061074-0) C303
奥付の初版発行年月:1985年12月

内容紹介

江戸時代人の顔つきには,典型的な庶民型(北斎漫画),歌麿の浮世絵に登場する細面で鼻筋の通った美人型のほかに,徳川将軍などの貴族にみられる超現代型があった.本書は,150葉の写真とともに,骨の世界から〈貴族〉を映し出した,興味深い江戸時代史である.


目次

はじめに
プロローグ 江戸時代の日本人はどんな顔つきだったか

第1部 徳川将軍の骨は語る
1 戦国武将の面影のこす毛深い将軍
2 猫背でひどい反っ歯の初代甲府宰相
3 甲府侯から将軍職を継いだ「正徳の治」の主人公
4 満3歳の征夷大将軍
5 歯ぎしりに言語障害があった美男子将軍
6 短軀に大頭,長い顔に受け口の将軍
7 政争の渦中,虫歯と脚気に命をとられた青年将軍
第1部のまとめ 典型的貴族形質をもつ徳川将軍

第2部 骨に見る徳川将軍の夫人たち
1 小柄で華奢な体つきの戦国女性
2 大奥の葛藤に耐え,天寿を全うした姫君
3 均整のとれた体をもつ絶世の美人
4 歴代将軍夫人中,随一の美人
5 深窓の皇女和宮,将軍家に降嫁
6 庶民派美人の典型,5代綱吉の実母
7 大奥の実力者で“教育ママ”,7代家継の実母
8 鼻が高く,額の広いおでこ美人
9 若君出産で奪われた25歳の命
10 将軍の愛を競いあった長身の美女
第2部のまとめ 将軍夫人の形質

第3部 骨が語る江戸時代大名
1 幕末・維新期に活躍した殿様
2 陸奥の雄,波瀾の伊達家3代
3 貴族形質濃厚な高遠藩主,内藤家の人びと
4 幕府の重臣,沼津城主,水野家の人びと
5 長岡藩主牧野家と黒田藩家老久世家の人びと
第3部のまとめ 江戸時代大名の貴族形質

エピローグ 江戸時代貴族の典型的形質と日本人の小進化の歩み
あとがき


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