進化生物学 DNAで学ぶ哺乳類の多様性
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-062234-9 C3045
奥付の初版発行年月:2024年07月 / 発売日:2024年07月中旬
なぜ進化生物学を学ぶのか? それは過去から現在までを知り、生物多様性を生み出した普遍的なメカニズムを明らかにして、さらに生物の本質を知るためである。ネズミ、アシカ・アザラシ、そしてパンダまで、さまざまな動物たちの進化の謎に迫る。
佐藤 淳(サトウ ジュン)
福山大学生命工学部生物科学科教授
1976年生まれ。2003年北海道大学大学院地球環境科学研究科修士課程修了。博士(地球環境科学)。日本哺乳類学会英文誌Mammal Study編集長。福山大学グリーンサイエンス研究センター長、専門:進化生物学、哺乳類の分子系統学。著書:『日本のネズミ』(分担執筆、東京大学出版会、2016年)、『哺乳類学』(共著、東京大学出版会、2022年)、『野生動物のロードキル』(分担執筆、2023年、東京大学出版会)ほか。
目次
はじめに
第1章 美しい島
1.1 多島海/1.2 素朴な疑問/1.3 記録媒体/1.4 遺伝的変異/1.5 島のネズミと地史/1.6 第1章のまとめ
第2章 日本列島と進化
2.1 進化の仕組み/2.2 有限がもたらす進化/2.3 日本列島の特殊性/2.4 どこからきたのか?/2.5 なぜそこにいないのか?/2.6 第2章のまとめ
第3章 進化の痕跡
3.1 大進化/3.2 パンダではあるがパンダではない/
3.3 分類論争/3.4 収斂進化・平行進化/3.5 地球環境と進化/3.6 第3章のまとめ
第4章 退化の痕跡
4.1 退化と遺伝子の死/4.2 味覚の意義/4.3 味覚の退化/4.4 発見/4.5 味覚喪失の意味/4.6 第4章のまとめ
第5章 テクノロジーと進化
5.1 DNAの増幅/5.2 DNAの解読/5.3 シークエンス技術の革新/5.4 第2世代DNAシークエンサーを使った進化生物学/5.5 テクノロジーとの付き合い方/5.6 第5章のまとめ
第6章 なぜ進化生物学を学ぶのか
6.1 進化の面白さ/6.2 生物の本質/6.3 役に立つのか/6.4 危機にある社会/6.5 進化生物学と歩む/6.6 第6章のまとめ
さらに学びたい人へ
引用文献
索引