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持続可能な価値創造のために建築・まちづくりプロジェクトのマネジメント

建築・まちづくりプロジェクトのマネジメント 持続可能な価値創造のために

A5判 320ページ
価格:4,290円 (消費税:390円)
ISBN978-4-13-063819-7 C1051
奥付の初版発行年月:2022年08月 / 発売日:2022年08月上旬

内容紹介

建築・まちづくりを「プロジェクト」としてとらえ、英語圏で体系化されてきたプロジェクトマネジメントの概念を背景にし、日本の建築界の実情にあわせて、企画、事業化、設計・施工、運営という4つのプロセスの流れを解説する。持続可能な建築・まちの実現に向けて、「共に力をあわせて」よい建築・まちをつくっていくための実践的な教本。

著者プロフィール

野城 智也(ヤシロ トモナリ)

東京大学生産技術研究所教授。専門は建築学(サステナブル建築、建築生産)。博士(工学)。
1957年生まれ。2009年東京大学生産技術研究所所長、2013年同大学副学長などを歴任。
著書に『イノベーションマネジメント――プロセス・組織の構造化から考える』(東京大学出版会、2016年)、『東大塾IoT 講義』(喜連川優・野城智也編、東京大学出版会、2020年)など。

徳永 哲(トクナガ サトシ)

東京大学生産技術研究所リサーチフェロー、㈱STEP/ ランドスケープむら主宰。ランドスケープアーキテクト(RLA)。技術士(都市及び地方計画)。一級建築士。博士(芸術工学)。
1961年生まれ。1998年㈱エスティ環境設計研究所設立・主宰、九州大学客員教授などを歴任。
著書に『図説パブリックスペースのつくり方―設計プロセス・ディテール・使いこなし』(忽那裕樹ほか編、学芸出版社、2021年)など。

飯田 智彦(イイダ トモヒコ)

東京大学生産技術研究所協力研究員、Tailored design Lab. 共同主宰。プロジェクトマネージャ・建築家。
1982年生まれ、2005年京都大学工学部卒業、2006-07年デルフト工科大学、2008年東京大学大学院工学系研究科修了。2009-11年森ビル都市開発事業本部、2018-22年東京大学生産技術研究所特任研究員などで勤務。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

1章 なぜ、プロジェクトマネジメントなのか
1 建築・まちづくりプロジェクトとマネジメント
2 プロジェクトマネジメントの基本概念と担い手
3 プロジェクトの成否を左右する「5つのメカニズム」
事例01 2020年東京オリンピック競技会場建設プロジェクト

2章 「何を」つくるのか――建築・まちのありようの定義
1 「何を」をかたちにする
2 多様な価値を包含する
事例02 黒川温泉「風景づくり」プロジェクト
事例03 東京大学総合図書館プロジェクト

3章 プロジェクトの「仕込み」――事業の枠組みづくり
1 「仕込み」の全体像
2 仕込み段階の「調整」
3 「構想」を進める
4 「企画立案」を進める
事例04 賃貸アパートメント新築プロジェクト
事例05 五木村「子守唄の里」プロジェクト

4章 「座組」をつくる――プロジェクトの組織立て
1 「座組」を考える
2 契約発注方式の選択
3 設計者・施工者の選定
事例06 佐世保市「都市デザイン」プロジェクト
事例07 立川市新庁舎プロジェクト

5章 プロジェクトの実施――設計・施工の進捗管理
1 プロジェクト実施の全体像
2 設計・施工にかかわる人・組織の役割
3 設計・施工プロセスのマネジメント
4 ていねいな調整を重ねる
5 事業計画とのすり合わせ
事例08 陸前高田市「まちのエンガワ」プロジェクト

6章 価値を出現させる運営へ――建築・まちとの付き合いの始まり
1 プロジェクトの「よい納め方」
2 使いこなすための仕組みづくり
3 次に向けての学び
事例09 福岡市「水上公園」プロジェクト




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