東京大学三崎臨海実験所 その歴史と未来へ向けて
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-13-066164-5 C3045
奥付の初版発行年月:2023年11月 / 発売日:2023年11月上旬
明治期に創立された三崎臨海実験所は、世界でも最も歴史の古い臨海実験所のひとつとして、日本における生物学の発展に大いに貢献してきた。近代日本の幕開けから現在にいたるその歩みを丁寧に振り返りながら、今後の海洋生物学研究・教育拠点としての実験所の展望を示す。
森澤 正昭(モリサワ マサアキ)
東京大学名誉教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
1.明治期の三崎臨海実験所(1886–1912年)
1.1 三崎臨海実験所前史
1.2 三崎臨海実験所の創立
1.3 入船時代――三崎臨海実験所の黎明期
1.4 油壷移転――新しい実験所の幕開け
1.5 実験所の大拡張――研究教育活動の基礎の確立
2.大正期の三崎臨海実験所(1912–1926年)
2.1 実験生物学の導入
2.2 大正期の研究の動向
3.昭和期の三崎臨海実験所(1926–1989年)
3.1 実験生物学研究の進展
3.2 実験所水族館の建設
3.3 実験所本館の建設
3.4 実験所建物の消長
3.5 太平洋戦争と実験所
3.6 太平洋戦争後の実験所
4.平成期前半の三崎臨海実験所(1989–2004年)
4.1 新実験研究棟の建設
4.2 実験所で活躍した船たち
4.3 平成期前半の研究活動
4.4 実験所の教育活動――臨海実習
5.平成期後半から令和期の三崎臨海実験所(2005年~現在)
5.1 三浦真珠プロジェクトと三崎臨海実験所
5.2 21世紀における三崎臨海実験所での研究
5.3 海洋生物学100周年記念館・水族館の取り壊しと教育棟建設
5.4 マリンバイオ共同推進機構(JAMBIO)
5.5 三崎談話会の復活
6.相模湾の豊かな生物相とその保全――三崎臨海実験所周辺
6.1 実験所周辺の生物相
6.2 実験所周辺の生物の保全活動
6.3 生物保護区の設定
7.三崎臨海実験所人物記
7.1 実験所のスタッフ
7.2 実験所に足跡を残した研究者
7.3 天皇家と三崎臨海実験所
8.日本の臨海実験所の未来への歩み
8.1 国立大学理学部附属臨海実験所
8.2 日本と欧米諸国の臨海実験所
8.3 日本の臨海実験所の将来構想
8.4 国立大学臨海実験所等の再編に関する提言
8.5 臨海実験所の未来へ向けて
付表1 三崎臨海実験所略年表
付表2 三崎臨海実験所歴代所長、教員、職員一覧
付表3 三崎談話会
付表4 昭和期・平成期前半における研究の一例(教員・大学院生の研究題目)
付表5 団 勝磨、団ジーン、磯野直秀関連資料
付表6 マリンバイオ共同推進機構(JAMBIO)メンバー
付表7 1900年までに開設された世界の臨海実験所