薬害HIV感染被害者遺族の人生 当事者参加型リサーチから
A5判 288ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-066405-9 C304
奥付の初版発行年月:2008年02月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-066405-9 C304
奥付の初版発行年月:2008年02月
内容紹介
1980年代半ばに起こった非加熱血液製剤による薬害HIV感染被害では540余人の血友病患者の尊い命が失われた.遺された家族,父や母や妻はその人生をどう生き抜いているのか.日本薬害史上,未曾有の被害に直面した人々の苦悩や困難,それらへの対処と人生再構築への努力を,当事者参加型の調査研究によって克明に歴史に刻む.
目次
1 薬害HIV感染被害者遺族調査の経緯と概要(山崎喜比古)
2 薬害HIV感染被害者遺族のプロフィール(井上洋士・熊谷たまき・青山陽子・溝田友里)
3 HIV感染のリスク情報とそれらへの対応(井上洋士)
4 HIV感染の告知と説明の当時のあり方(関由起子・清水準一)
5 HIV感染判明後の医療・看病と家族(井上洋士・清水由香・岡田直人)
6 周囲の人々との関係I:偏見・差別・差別不安(清水由香・赤松 昭)
7 周囲の人々との関係II:サポートネットワーク(的場智子)
8 薬害HIV感染患者を亡くした被害者遺族の心理(溝田友里・小澤恵美)
9 遺族の健康問題と生きる支え(楠永敏惠・小澤恵美・八巻知香子・清水由香)
10 遺族の被害についての認識と要望(小澤 温・溝田友里)
11 若手研究者と当事者の調査を通じてのエンパワメント(八巻知香子・藤村一美・瀬戸信一郎)
12 薬害HIV感染被害者遺族調査の示唆と今後の課題(山崎喜比古)
付録 生活実態と要望に関する調査 質問票