秋成研究
A5判 392ページ
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-13-080062-4(4-13-080062-0) C309
奥付の初版発行年月:2000年09月
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-13-080062-4(4-13-080062-0) C309
奥付の初版発行年月:2000年09月
内容紹介
〈幻妖の作家〉であり国学者でもあった上田秋成の全体像を掘り起こし,近世文学史上に位置づけなおす画期的な論考.出自にかかわる伝記を一新するとともに,草稿や自筆本・異本の校勘にもとづき,『春雨物語』底本を物語の生成論から確定する.
目次
秋成の実母とその周辺
末吉家蔵秋成関係資料
秋成の筆名
秋成浮世草子のゴシップ性——和訳太郎論
秋成浮世草子と浦島伝承
秋成浮世草子と狐詐欺談
『雨月物語』『春雨物語』と『英草紙』——主題の継承について
『雨月物語』における作者・書肆・絵師・読者
男性文学としての『雨月物語』
『雨月物語』の男と女の「性」
『春雨物語』の自筆本と転写本
『春雨草紙』の位置
『春雨草紙』の「目ひとつの神」
『春雨物語』と和歌——「宮木が塚」「歌のほまれ」を中心に
『春雨物語』における歴史・虚構・命禄——『鴛央行』と「歌のほまれ」
秋成の俳歴——漁焉時代を中心に
秋成の和文——『藤簍冊子』を例に
秋成の「命禄」——『論衡』の影響について
秋成と天皇