古典日本語の世界 二 文字とことばのダイナミクス
A5判 280ページ
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-13-083057-7 C1091
奥付の初版発行年月:2011年05月
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-13-083057-7 C1091
奥付の初版発行年月:2011年05月
内容紹介
現在の日本語はいかなる背景があって形づくられたのか,文字とことばが繰りひろげる変容の動力にせまる.「古典日本語」の深淵と広がりに分け入る第二弾.ことばが受け継がれ時間を経て,そして新たな一面が生まれる空間を,縦横に描きだす.
目次
はじめに
第I部 文字とことばの場
1 和習と仮名——漢字圏における文字と言語(齋藤希史)
[コラム1]白川静ブーム(齋藤希史)
2 漢字による和語注釈——講書・和訓集(神野志隆光)
[コラム2]「日本紀」のひろがり(神野志隆光)
3 後戸の狂と言——中世王権と芸能の発生(松岡心平)
第II部 読み書きの変容
4 和漢混淆文の成立——漢字と仮名による表記をめぐって(三角洋一)
[コラム3]候文(齋藤希史)
5 カタカナ——発生から現在までの使われ方(野村剛史)
[コラム4]節用集(野村剛史)
6 無益と有益のさかい——天保大飢饉の救荒書をめぐって(ロバート キャンベル)
第III部 新たなる古典
7 漢文から和文へ——テクスト世界の変容(黒住 真)
8 ことの葉の記憶の旅へ——夏目漱石『草枕』と古典(小森陽一)
[コラム5] 千年前の言葉の記憶と共に(小森陽一)
9 万葉語の近代——斎藤茂吉の言語感覚とその形成(品田悦一)
[コラム6]「ありのまま」の冒険(品田悦一)
[コラム7・特別寄稿] 外国人学習者向けのあたらしい漢文読本(ハルオシラネ)
あとがき