日本の伝記 知のパイオニア
田中久重と技術
河本 信雄:著
A5判 176ページ 上製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-472-06016-8 C8323
奥付の初版発行年月:2021年10月 / 発売日:2021年10月中旬
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-472-06016-8 C8323
奥付の初版発行年月:2021年10月 / 発売日:2021年10月中旬
内容紹介
田中久重は江戸時代に天才的な機械職人として地元九州で有名でした。その高い技術力は精巧なからくり人形の製作や万年時計の製造へと続いていきます。日本で初めての蒸気機関の製作、瞬間に世界へ情報が届く電気通信の機械も外国製を参考にして自分で考えて作り出しました。技術一筋に生きたその人生を久重自身が語ります。
著者プロフィール
河本 信雄(カワモト ノブオ)
1958年東京都生まれ。上智大学経済学部卒。1981年株式会社東芝入社。海外勤務、営業部長を経て、東芝科学館(現東芝未来科学館)副館長となる。これを機に佛教大学の通信教育で学芸員資格を習得。同大学大学院に進み2016年に博士後期課程修了。現在は佛教大学総合研究所特別研究員。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
◎田中久重とわたし
◎はじめに
1 人びとがよろこぶものをつくりたい―からくり儀右衛門(7歳~35歳)
開かずの硯箱
雲切人形
風砲
自動で動くからくり人形
久留米からの旅立ち
2 人びとの役にたつものをつくりたい―職人久重(35歳~53歳)
無尽灯
学問を学ぶ
蘭学を学ぶ
万年時計
蒸気船雛形
京都からの旅立ち
3 日本の役にたつものをつくりたい―技術者久重(53歳~82歳)
蒸気船
電信機
施条後装砲
上京
万年時計とともに
実用電信機
最後の旅立ち
◎受け継がれる技術