世阿弥 花の哲学
成川 武夫：著
B6判 216ページ 上製
価格：1,980円 (消費税：180円)
ISBN978-4-472-08571-0(4-472-08571-2) C1074
奥付の初版発行年月：1980年01月
価格：1,980円 (消費税：180円)
ISBN978-4-472-08571-0(4-472-08571-2) C1074
奥付の初版発行年月：1980年01月
内容紹介
日本の代表的古典芸能である能楽を大成させた世阿弥は、能芸美の極致を追求した優れた演能者であるとともに『風姿花伝』をはじめとして18種におよぶ伝書を著した思想家でもあった。本書は、伝書を通して世阿弥の中心主題である「花の解明」を組織的に考察。彼の卓越した芸能観と人間観を浮き彫りにする。
目次
花の美について／『風姿花伝』の構成と主題／花とは何か／結崎座と観阿弥の芸風、幽玄美について／珍しさについて／面白さについて／花の心について／時分の花と真の花／戦術的演技について／相応成就の思想／芸風の変化と能芸美の深まり／花から幽玄へ／芸風の変化／夢幻能の開拓／花の心の深まり／余情的演技について／無心の芸位／離見の見／花の理想と現実／世阿弥の悲運／花に生きる心／参考文献