科学技術社会論研究8
科学技術政策の現在
価格:4,070円 (消費税:370円)
ISBN978-4-472-18308-9 C3040
奥付の初版発行年月:2011年04月
科学技術政策を対象として行われた「事業仕分け」は、今後の科学技術政策の変容をもたらし、科学技術と社会の関係を大きく転換する動きの始まりなのか。イノベーション政策を重視した新しい科学技術政策を相次いで打ち出している主要先進国の現状、政策形成と市民参加・科学的助言、日常の研究活動と政策過程等を分析する。
目次
巻頭言 4Sとの合同年次研究大会に寄せて
国際科学技術社会論学会と科学技術社会論学会の合同年次研究大会によせて WAJCMAN,J.
合同年次研究大会開催の辞 藤垣裕子
特集=科学技術政策の現在
科学技術政策の現在──特集にあたって 塚原修一,田原敬一郎
日本の科学技術政策の長い転換期──最近の動向を読み解くために 小林信一
米国における科学政策形成プロセスの変容と新たな市民参加形態の可能性 遠藤悟
連合王国における政策形成への科学的助言の活用──制度化された機構と広範な意見照会 伊地知寛博
フランスの研究・イノベーション戦略──競争力強化政策の策定と実施のロード・マップ 大久保嘉子
社会的課題解決に資する科学技術イノベーション政策 原山優子,新田容子
ラボと政策の間──ケミカル・バイオロジーにみる研究,科学共同体,行政 福島真人
論文
バラスト水のリスク管理レジームにおける科学的不確実性と予防的枠組み 土方直美,水野敏明,池田三郎
医療従事者はリスクをいかに語るか?――生殖技術の出生児リスクについての談話分析 竹田恵子
大学初年次学生の分野別科学のイメージ──天文学のイメージの特異性 豊沢純子,唐沢かおり,戸田山和久
短報
科学記事の「正確さ」評価の際にみられる専門家のバイアス 保坂直紀,渡部潤一
書評
額賀淑郎『生命倫理委員会の合意形成:日米比較研究』 渡部麻衣子
山口富子,日比野愛子編著『萌芽する科学技術:先端科学技術への社会学的アプローチ』 立川雅司
ハーディング,S.『科学と社会的不平等──フェミニズム,ポストコロニアリズムからの科学批判』森永康子訳 三村恭子
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