内容紹介
6種類の精神的個性から教育の理想の類型を導き出したシュプランガーの教育論。教育が文化に深く規定されていることや全体性の実現を目指す人格形成について論じる。文化の独自性を認め合い、文化間で相互交流をすることが必要とされる今、教育する理想の人をどのように思い描けばいいかについて多くの示唆を与えてくれる。
目次
序論 本研究の意図と構造
第Ⅰ部 陶冶理想の類型学
第1章 陶冶理想の類型学とは何か
第2章 陶冶理想の類型学の展開
第3章 現実における人各形成の過程-全体性を目指して
第Ⅱ部 陶冶理想の生態学
第1章 陶冶理想の生態学とは何か
第2章 陶冶理想の生態学の展開
第Ⅲ部 陶冶理想の歴史研究
第1章 陶冶理想の歴史研究とは何か
第2章 陶冶理想の歴史研究の展開
第Ⅳ部 陶冶理想の歴史哲学
第1章 陶冶理想の歴史哲学とは何か
第2章 陶冶理想の歴史哲学の展開
第Ⅴ部 陶冶理想の形而上学
第1章 陶冶理想の形而上学とは何か
第2章 陶冶理想の形而上学の展開
第Ⅵ部 陶冶理想論各論
第1章 陶冶理想論各論の位置づけ
第2章 基礎的陶冶、職業陶冶、一般陶冶
第3章 大学と陶冶
第4章 児童における固有世界の尊重
第5章 政治教育論の展開