リーディングス 日本の高等教育6
大学と国家 制度と政策
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-472-40415-3 C3337
奥付の初版発行年月:2010年10月
戦後の高等教育政策はどのようになされてきたのか。大学の大衆化、政府と大学、私立と公立、設置認可行政、大学評価と質保証など、日本の高等教育システム全般に関わる問題や、大学の国際化の本質をどこに見定めればいいかについての論考を収録。多元化する日本の高等教育の特質や機能を考察する上での手がかりを示唆する。
目次
「リーディングス 日本の高等教育」刊行にあたって
凡 例
総 説 戦後日本の大学・高等教育政策・制度の諸研究に学ぶ
第1部 量的拡大と政策の軌跡
解 説 高等教育の量的・質的展開と政策・制度
1 戦後高等教育の大衆化過程 (吉本 圭一)
2 日本の高等教育-改革の現状と伝統の影響 (金子 元久)
3 高等教育の多様化政策 (小林 雅之)
4 福祉国家形成期における高等教育政策の過程分析-1970年代の医師養成拡充
政策をめぐって (橋本 鉱市)
第2部 大学のガバナンス
解 説 大学とはだれのものか
1 大学管理制度 (海後 宗臣・寺崎 昌男)
2 「大学公社」案の提唱 (永井 道雄)
3 国立大学と独立行政法人制度 (藤田 宙靖)
4 主人・代理人論からみた高等教育システム-自律と依存のパラドクス (藤村 正司)
5 高等教育政策と私立大学の行動-供給側からみた拡大・停滞 (米澤 彰純)
第3部 設置認可・評価・質保証と大学
解 説 大学の水準と質に関する飽くなき議論-「大学とは何か」を問う
1 戦後の学制改革と設置認可行政-新制大学の設置に関する指導原理の展開と変容 (喜多村 和之)
2 大学評価の日本的特性 (新堀 通也)
3 大学評価のポリティカル・エコノミー (金子 元久)
4 大学評価、神話と現実 (羽田 貴史)
第4部 国際化政策と大学
解 説 「目的化」しがちな「国際化」、反省的「国際化」研究構築のために
1 「国際化」のなかの大学-歴史と比較の視点から (喜多村 和之)
2 我が国の学術雑誌の国際化と基礎研究における国際的貢献 (小林 信一)