教科指導法シリーズ
小学校指導法 総合学習
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-472-40584-6 C3337
奥付の初版発行年月:2021年01月 / 発売日:2021年01月下旬
「総合学習」の授業とは何か。世界全体のグローバル化を見据えた、新たな時代に求められる人材育成の指導法を中心に解説。実際に行った授業の具体例も紹介。また、国連の推奨する持続可能な社会づくりとSDGsとユネスコと総合学習の関連性も詳しく事例をあげて説明してある。2017(平成29)年改訂の学習指導要領に対応。
小林 亮(コバヤシ マコト)
玉川大学教育学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
★主な目次
Ⅰ 総合学習の概念と目的
第1章 これからの時代に時代に求められる人材の育成に向けて
― グローバル市民の育成と多様性の尊重―
第1節 はじめに
第2節 総合学習導入の経緯と現代的意義
第3節 現代世界の特質……グローバル化と人間形成
第4節 現代世界の特質……多様性と不確実性
第5節 国際社会の文脈における総合学習―SDGsの教育課題
第2章 学習指導要領を踏まえた新しい総合学習のビジョン
第1節 総合学習で育成を目指す資質・能力
第2節 総合学習の指導計画の作成
第3節 総合学習の評価
第3章 総合学習に求められる今日的な教師像とは
第1節 学習指導の基本的な考え方の理解
第2節「主体的・対話的で深い学び」につながる教材研究
第3節 持続可能な社会の担い手としての自覚
Ⅱ 総合学習の地域に根差した実践
第4章 総合学習の新しい授業アプローチ
―学区のフィールドワークを活用した島の環境と観光の学びから―
第1節 島の環境と観光の動向
第2節 島の観光資源と「観光のまなざし」
第3節 総合学習を介して観光資源に気づく子どもたち
第4節 中心市街地を歩いて巡る石小「まちまーい」の授業実践
第5節 学習後に綴られた児童の作文
第6節 学区のフィールドワークを活用した総合学習を
第5章 持続可能な社会づくりに向けた人材育成
―ESDの視点に立った総合学習のモデル―
第1節 はじめに
第2節 持続可能な社会づくりに向けた人材育成につながる3つの段階
第3節 ESDで子どもたちに育てたい能力
第4節 SDGsとの関連
第5節 社会科+総合で地形図、統計を扱う
第6節 持続可能な社会をつくる主体としての自覚 (写真3枚挿入)
Ⅲ ホールスクール・アプローチによる総合学習の実践
第6章 グローバル化に対応した多文化共生の課題と展望
第1節 グローバル化する学校
第2節 多文化共生と学校の現実
第3節 多様な児童生徒の支援
第4節 授業サンプル
第7章 地域と連携したSDGsおよびESD教育実践のモデル構築に向けて
―ユネスコスクールの事例から―
第1節 ESDを柱とした学校づくり
第2節 ESDを柱としたカリキュラム・マネジメント
第3節 実践モデル
Ⅳ 総合学習の将来的課題と展望
第8章 人間像のパラダイム転換に向けた総合学習の挑戦
第1節 近代社会の行きづまり新たな時代状況に求められる人間像
第2節 近代的な学校教育モデルの限界と教科横断的・全人的アプローチ
第3節 総合学習におけるアイデンティティ論
―国民アイデンティティから地球市民アイデンティティへ
第4節 ユネスコスクールと総合学習
―国連・ユネスコの価値教育ワークショップとしての総合学習
第5節 不確実性の時代に向けた総合学習の展望と課題
【執筆者】
小林亮 寺本潔 樋口雅夫 大谷千恵 小正和彦