第2版 第一種電気工事士テキスト
価格:3,190円 (消費税:290円)
ISBN978-4-501-10920-2(4-501-10920-3) C3054
奥付の初版発行年月:2000年06月 / 発売日:2000年06月上旬
今までの出題傾向を検討し,基礎理論から鑑別までを体系的にまとめた。随所に例題を設け,問題の考え方,解法や注意点などを解説。授業や講習会のテキストのみならず,独学で試験合格を目指す人にも最適である。
高度情報化社会の到来により,電気に対する信頼度が一層求められておりますが,電気知識の高まりや電気材料,工法の進歩とあいまって,安全に電気工事ができる時代になりました。しかし,電気は目に見えないので,一歩間違えば電気事故だけでなく,人命までも失う恐れがあることから,電気関係に携わる者は,相応の知識と技能を身につける必要があります。
この目的で,電気工事士法が制定(昭和35年)され,法的に電気工事士の資格を取らなければ600V以下の一般電気工作物の工事はできないように制度化されています。
さらに,電気技術の目覚ましい発展と電気設備の近代化に伴い、7000V以下の高圧について建設・保守に関する安全上の要請が高まりました。これらの要請に応じるため,より高い知識と技能の向上を図る目的で,日本電気協会により「高圧電気工事技術者試験」制度が発足(昭和37)しましたが,その後,昭和 62年9月に関係法令が改正され,「第一種電気工事士制度」が設けられて昭和63年9月から施行になりました。これによって,従来の「電気工事士」は「第二種電気工事士」になりました。
「第一種電気工事士」の資格は,電気を勉強する者にとって実践的な力を付ける格好の場であり,電気工事を職業とする人は勿論,最近では工業高校で勉強している生徒も必須として積極的に受験する傾向にあります。
本書は,東京電力の企業内学校である東電学園により『第一種電気工事士受験必携』として1989年に初版が発行されて以来,信頼のおける受験書として好評をもって版を重ねてまいりました。この程,最新の出題傾向を十分に検討して内容の見直しをはかり,書名も新たにいたしました。基礎理論から鑑別の写真まで体系的に集大成することにより,学校の教材としては勿論,一人で電気の勉強をされる方にも十分理解できるように配慮してあります。
編集に当たり留意した事項は次のとおりです。
● 出題傾向を分析した例題を重点的に取り上げ,平易に解説した。
● 電気機器,電気応用・シーケンスに関するものを多く取り入れ,これらについて解説を加えた。
● 「電気設備技術基準」の改訂内容および「電気設備技術基準の解釈について」の内容を取り入れた。
● 新しい鑑別の写真やマークシートで答える出題方式を例題に加えた。
● 付録として,電卓を使わなくても簡単に計算できる「便利で役立つ暗算法」を参考に載せた。
最後に,本書を活用されることにより,電気の知識と技術をより深く理解されるとともに,""""第一種電気工事士の資格取得の栄冠""""を達成されることを心から願っております。
今後とも読者の皆さんのご意見,ご希望をお寄せいただければ幸いです。
2000年6月
編者記す
目次
第1章 基礎理論
第2章 電気機器
第3章 電気応用
第4章 発電・送電設備
第5章 配電設備
第6章 受電設備
第7章 配線図とシーケンス制御
第8章 電気工作物の工事法
第9章 電気工作物の検査法
第10章 法規
第11章 鑑別
第12章 技能試験
便利で役立つ暗算法