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電験三種 電力 考え方解き方

電験三種 電力 考え方解き方

B5判 272ページ 並製
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-501-21250-6 C3054
奥付の初版発行年月:2010年11月 / 発売日:2010年11月下旬

内容紹介

既往問題を徹底分析して、重要な問題を分野ごとに解説。例題は、問題の「考え方」とともに、詳細な「解き方」を掲載。また各章ごとの「重要事項のまとめ」は、知識の整理に役立つ。

前書きなど

 国際環境が急激に変化している中で,エネルギーの安定供給や環境への適合が重要な課題となっています。現在,電力供給を合理化・最適化するとともに,クリーンで再生可能なエネルギーを積極的に導入することが進められています。この中において,電気技術はわが国における経済の基礎であり,電気技術に対する社会性・公共性・安全性の要求はより高度化してきています。これらの公共的要請に応えるなど,電気主任技術者の果たすべき役割はますます重要になっています。
 第三種電気主任技術者試験では,電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者として必要な知識が理論・電力・機械・法規の科目別に出題されます。各科目の解答方式は,マークシートに記入する五肢択一方式です。
 本書は,理論・電力・機械・法規の4巻で構成する「電験三種 考え方解き方」シリーズの一冊で,次の点に配慮して執筆・編集をしました。
  1.学習をより効果的にするため,各章のはじめに重要な事項をまとめてあります。
  2.学習の理解度を上げるため,例題は「考え方」と「解き方」に分けて解説してあります。
  3.過去に出題された問題を分析し,これから出題される可能性の高い問題や重要問題を取り上げました。
  4. 図や表を多く用いて,視覚的に理解しやすいように工夫しました。
 試験に合格するためには,過去の出題を研究して出題傾向を把握し,効率良く学習することが必要です。また,自らが学習計画を立て,スケジュールに従って学習するとともに,繰り返し学習をして,重要事項や出題が予想される内容をまとめてサブノートを作成し,試験前に確認することも大切です。
 本書が皆様の電験三種合格の一助となれば望外の喜びです。最後に本書の編集にあたり,お世話になりました東京電機大学出版局の方々にお礼を申し上げます。
 2010年10月
 著者らしるす


目次

第1章 水力発電
 重要事項のまとめ
 1.1 水力発電設備
 1.2 各種水車の特長
 1.3 比速度とベルヌーイの定理
 1.4 水力発電所の運転
 1.5 水力発電所の出力計算
 1.6 揚水発電所の出力計算
 章末問題
第2章 火力発電
 重要事項のまとめ
 2.1 火力発電所の設備
 2.2 ボイラの種類と特長
 2.3 蒸気タービンの種類と特長
 2.4 ランキンサイクル
 2.5 汽力発電所の効率計算
 2.6 熱効率向上対策
 2.7 汽力発電所の運転
 2.8 バスタービンとコンバインサイクル
 2.9 各種発電方式
 章末問題
第3章 原子力発電
 重要項目のまとめ
 3.1 原子核反応
 3.2 軽水炉の形式(BWRとPWR)
 3.3 原子炉の構成材
 3.4 原子力発電と火力発電
 3.5 核燃料サイクル
 章末問題
第4章 変電
 重要項目のまとめ
 4.1 変電所の設備
 4.2 保護継電器
 4.3 調相設備
 4.4 変圧器の並行運転
 章末問題
第5章 送電
 重要事項のまとめ
 5.1 送電設備
 5.2 線路定数(線路の特性)
 5.3 中性点接地方式
 5.4 電圧降下と損失
 5.5 送電電力と安定度
 5.6 フェランチ効果
 5.7 雷害対策(架空地線)
 5.8 コロナ放電
 5.9 通信線の誘導障害
 5.10 直流送電
 5.11 百分率インピーダンス
 5.12 地中送電線
 5.13 電線のたるみ
 章末問題
第6章 配電
 重要事項のまとめ
 6.1 配電設備
 6.2 配電方式
 6.3 スポットネットワーク配電
 6.4 単相3線式配電
 6.5 V結線
 6.6 電圧調整
 6.7 電圧降下
 6.8 接地方式と保護方式
 6.9 配電系統の保護システム
 6.10 配電設備の運用
 6.11 電気材料
 章末問題
章末問題の解答
索引

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正誤表


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