第2版 ディジタル移動通信方式
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-501-32170-3(4-501-32170-9) C3055
奥付の初版発行年月:2000年12月 / 発売日:2000年12月上旬
ディジタル通信環境の急速な変化に対応
本書は1993年の刊行した携帯電話などの移動体通信機の関する基礎的な技術解読書の改訂版である。iモードやcdmaOneなど携帯電話の多機種化は,本書の初版刊行時からは想像もできない進化ではあったが,その基礎的な技術は既に本書で解説されていた。今回の改訂では,ディジタル通信環境の変化に対応した記述を中心に加筆し,自動車電話などの古い記述を取り込んで,現状にあった書籍となるように編集した。
携帯電話,コードレス電話などの移動体通信関連機器が従来のアナログ通信方式らディジタル方式に移行しようとしている。本書では,これらの移動体通信関連産業に従事する初級技術者,および電子工科系大学生をターゲットとして現代の移動体通信システムを概説し,来るべきディジタル化の時代に備えた移動体通信システムのためのディジタル変復調技術を解説する。
変復調方式に関する解説が主なテーマであるが,数式はなるべく使用せず,直感的な物理現象を用いた表現をこころがける。ページ配分としては,まず最初の 1/5程度を用いて現在の携帯電話,コードレス電話等のシステムの方式諸元を説明し,各国の既存方式の比較と現状を解説する。次にディジタル変復調の基本方式,移動体通信向けの変復調方式について言及する。最後に欧州,および日米で予定されているディジタル自動車電話方式の概要を解説する。
ページ数との関連から移動体通信の中でも交換方式にかかわる点は省略する。
1993年1月 著者しるす
目次
第1章 移動体通信システムの変遷
第2章 アナログ方式からディジタル方式への技術的変遷
第3章 ディジタル変復調の基本方式
第4章 多値変調方式
第5章 狭帯域化の技法
第6章 スベクトラム拡散通信方式
第7章 移動体通信環境