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WWWにおけるXMLの活用

WWWにおけるXMLの活用

B5変 228ページ 並製
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-501-52990-1(4-501-52990-3) C3055
奥付の初版発行年月:1999年04月 / 発売日:1999年04月中旬

内容紹介

 Webでの情報作成において,HTMLにかわる拡張性の高い言語としてXMLが注目されている。本書は,XMLの技術内容を概観し,ビジネスの世界での活用法を具体的に解説している。活用編・技術編の2部構成になっている。活用編ではXML言語および関連規格,活用例を解説している。技術編では,XML で記述したデータを処理する例として,Perl言語を用いたプログラムを紹介し,実用的なアプリケーションを解説している。

前書きなど

 インターネットの普及・発展が目覚ましい.その中でWWW(World Wide Web,以降,Webと略称)による情報発信・情報流通が幅広く利用されている.当初は単なる情報発信の道具として利用されていたが,その簡便性,経済性,汎用性などから,様さまざまな応用がなされてきている.ビジネス場面でWebによる情報の利用が活発になるにつれ,高度な利用法が求められてきている.
 そのような新たなビジネス面の要求に応えるために,XML(Extensible Markup Language)言語は誕生した.これまでは,Webを使った情報作成に,HTML(Hypertext Markup Language)という言語が用いられてきた.HTMLでは,定められたマークを使ってWebページ上に情報を作成することになるがXMLではビジネス・アプリケーション向けに固有のマークが定義できる.このため,アプリケーション・プログラムから情報を抽出・編集でき,情報の再利用や異なる用途に活用しやすくなっている.ビジネスの世界では,誰もが,どこでも手軽に利用できることが期待されている.XMLは,そのような要求に応えるべく登場してきたといえよう.
 本書では,XMLの技術内容を概観し,ビジネスの世界でXMLがどのように活用されるか,XMLで記述されたデータがアプリケーション・プログラムからどのように扱われるかについて紹介する.XMLについての詳細な文法を解説するのではなく,ビジネスの世界においてXMLをどう活用するかを理解していただくことを目的としている.
 本書の読者としては,インターネットに関心をもち,特にWebを通した情報の有効利用やビジネス展開を計りたいという社会人,研究者,学生を対象にしている.
 前提知識として,Webの利用経験があり,Webページに記述する言語としてのHTMLの概要を理解し,多少のプログラミング知識があることを想定している.特に,本書の技術編ではプログラミングの例としてPerl言語を用いているため,Perl言語を知っていることが望ましい.しかし,Perl言語を知らなくても,C言語,C 言語またはJava言語などのプログラム言語を知っている人であれば,プログラミング上でXMLをどう扱うかの感覚については十分に理解できるはずである.XML活用を概観したい人はプログラミングの部分については読み飛ばしていただきたい.
 本書は,活用編,技術編および付録から構成されている.その主な内容は「本書の概要」を参照していただきたい.
 なお,XML 1.0については,その仕様が勧告されているが,その他のXMLに関連する仕様については,まだ仕様が確定されていないものが多い.そのため本書に記述してある技術内容およびアプリケーションにおけるXML活用法を適用するときには,できるだけ最新情報をもとに検討していただきたい.
 本書の1章と2章は高木康夫が,3章と4章は宮本義昭が,5章,6章,7章,8章および付録は小林茂がそれぞれ分担して執筆した.また,全体にわたる監修は,笛木祥平と神成弘昭が担当した.
 本書の作成にあたり,適切なアドバイスとコメントをいただいた日本ユニシス株式会社の横山正敏氏と青木稔氏に感謝します.また,本書の出版に至るまでに,東京電機大学出版局編集課の植村八潮氏と松崎真理さんに大変お世話になりました.この機会に,感謝の意を表します.
平成11年3月

編者しるす


目次

1章 XML概要
2章 XMLの仕組み
3章 XML文書間の連携−ハイパーリンク機構
4章 XMLにおけるスタイル
5章 ビジネス向けへの展開
6章 さらなる発展−本格的ビジネス向け拡張
7章 XMLデータの処理
8章 XMLの実用化
 付録


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