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Mathematica3による工科の数学

Mathematica3による工科の数学

B5判 200ページ 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-501-53030-3(4-501-53030-8) C3055
奥付の初版発行年月:1999年05月 / 発売日:1999年05月下旬

内容紹介

 工科系の大学で学ぶ数学の全体像をマセマティカを用いて概観すること,マセマティカの基本的な利用方法を把握すること,の2点を目的とした書籍。数学の厳密な記述法やマセマティカのコマンドの詳細な説明などは極力簡潔にし,実例を多く取り上げることで,より実用的な技術を身に付けられるように構成してある。また,CD-ROMに収録しデータを活用することにより,実際に画面上でマセマティカの表示を確認することができる。

前書きなど

 この本の目的は,Mathematicaを用いて工科系の大学で学ぶ数学の全体像を概観することです。数学の厳密な記述やコマンドの詳細な説明はできるだけ軽くし,すべて実例を通して工科系の数学とMathematicaの機能の基本的な部分が全体として把握できるように配慮してあります。
 MathematicaはWolffram Research社(米国)が1988年に発売した数学とその応用のためのソフトウェアで,現在各国で多くの研究者・エンジニア・学生によって使われています。Mathematicaの特色は,操作が簡単であるということと,広い範囲の機能を備えていることです。この本の中でみるように,工科系の大学生が学ぶいわゆる工業数学のさまざまな分野を簡単なコマンドで処理できます。また,グラフィックスを容易に描くことができます。

 この本の構成は次のとおりです。予備知識としては,高等学校までの数学を仮定しています。
 第1部 高等学校の数学の範囲で,この本で用いるコマンドのほとんどを説明します。
 第2部 大学初年次に学ぶ微積分と線形代数をMathematicaがどう扱うかを示します。
 第3部 工科系の大学の4年間で学ぶ数学のいろいろな項目の総覧です。
 付録 第2部・第3部に現れる項目で高等学校で習っていないものについての簡単な解説です。

 この改訂版はMathematica version 3に基づいて書かれています。基本操作の解説を増やしたこと,バージョンアップに伴う多少の変更をしたこと高等学校のカリキュラム改訂に伴って一部配置を変えたことを除けば,内容的には初版と変わりありません。また,フロッピーディスクに換えてCD-ROMを記録につけました。図版はそこですべてカラーで見ることができるので,グラビアは削除しました。

 最後に,この本の出版にあたってお世話になった東京電機大学出版局の植村八潮・菊池雅之両氏ならびにコンピュータ実習室の土肥紳一・竜田藤男・若井英夫各氏にお礼を申し上げます。
1999年4月

田澤義彦


目次

第1部
 1 計算
 2 方程式
 3 グラフ
第2部
 4 微積分
 5 線形代数
第3章
 6 複素解析
 7 フーリエ級数
 8 ラプラス変換
 9 微分方程式
 10 ベクトル解析
 11 統計
付録


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