高校生のためのWord&Excel
価格:1,045円 (消費税:95円)
ISBN978-4-501-53080-8(4-501-53080-4) C3055
奥付の初版発行年月:1999年12月 / 発売日:1999年12月上旬
2003年から実施される新学習要領では,高等学校普通科に「情報A・B・C」が新設され,今後情報教育が一層進むことになる。高校の教科「情報」では実習が重視されるが,本書ではその中のアプリケーションソフトの利用について解説する。現在最もシェアの高いワープロソフトWordと表計算ソフト Excelを取り上げ,限られた時間内で効率よく学べるようぜひ必要な項目を精選した。例題演習形式で解説してあり,テキストや独習書として最適である。
1970年頃から,専門学校の一部で始まった情報教育も,情報化社会の進展とともに,ますます普及してきた。1992 年に改訂された中学校の学習指導要領では,技術家庭科に「情報基礎」という教科が設けられ,高等学校の普通科でも数学の中で情報についての学習が取り入れられるようになった。2003年から実施される新学習指導要領では,高等学校の普通科に「情報A」「情報B」「情報C」という教科が新設され,情報教育が一層進むことと思う。
高等学校の普通科における教科「情報」では,実習が重視される。筆者は,多年にわたり専門高校生の情報実習および教職員の情報研修指導を行ってきた経験を生かして,情報実習の副教材として本書を執筆した。情報教育では,アプリケーションソフトの利用,インターネット,プログラミングが中心となろう。この中から,本書では,アプリケーションソフトの利用を取り上げた。
アプリケーションソフトの中で,最もよく使われるソフトは文書作成に使われるワープロソフトと各種の集計計算,住所録の作成などに使われる表計算ソフトであろう。本書はワープロソフトとして非常によく使用されている「Microsoft Word 2000 for Windows」(Wordと略す)と表計算ソフトとして最もシェアの高い「Microsoft Excel 2000 for Windows」(Excelと略す)を取り上げた。
WordとExcelはWindows上で動作するアプリケーションソフト郡「Microsoft Office 2000」を構成するソフトの一部である。したがって,他のデータベース,プレゼンテーションなどのソフトとの密接な連携が可能となる。さらに,ワープロソフトの一太郎や表計算ソフトのLotus1-2-3などとの連携もできる。
また,WordとExcelの使い方をマスターするだけでも,文章作成,表計算,データベースの検索,グラフや図形の作成など日常必要とするデータ処理のほとんどができるようになる。
WordとExcelは,バージョンアップを重ねるごとに多くの便利な機能が次々と加えられ使いやすくなってきた。限られた授業時間の中で,これらの機能のすべてを学習するするのは,困難であり,またその必要もない。本書では,ぜひ必要な項目を精選した。これだけ学習しておけば,日常のデータ処理において困ることはほとんどないと思う。本書では,よく使う事項,比較的やさしい事項から順に学習できるよう配列したので,学習した範囲内でそれなりのデータ処理ができることと思う。早速,文書作成,クラブ会計の出納簿,名簿の作成などに活用していただきたい。また,学校を卒業し社会に出てからも直ちに役立つことと思う。
最後に,本書の執筆を勧めていただいた東京電機大学出版局編集課長の植村八潮さんおよびいろいろな助言をいただき編集の労をとっていただいた松崎真理さんに感謝の意を表したい。
1999年11月
著者記す
目次
第1章 パソコンとOffice
第2章 簡単な文書の作成
第3章 文字入力と編集
第4章 知っていると便利な機能
第5章 簡単な計算表の作成
第6章 表作成のテクニック
第7章 Excelの応用