叢書・ウニベルシタス870
チュルゴーの失脚 上 1776年5月12日のドラマ
四六判 600ページ 上製
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-588-00870-2 C1322
奥付の初版発行年月:2007年09月 / 発売日:2007年09月上旬
価格:7,150円 (消費税:650円)
ISBN978-4-588-00870-2 C1322
奥付の初版発行年月:2007年09月 / 発売日:2007年09月上旬
内容紹介
チュルゴーの改革はなぜ成功しなかったのか。「経済発展」の理論と結びついた「交易の自由」、「労働の自由」の政策を高く評価しつつ、著者はチュルゴーの行動の性急さと現実感覚の稀薄さを指摘する。フロイトの精神分析学的方法をも援用し、政治的影響力下降期のチュルゴー、国王ルイ16世やマリー=アントワネットをはじめ、歴史の舞台の主役・脇役から端役までに光を当てる。
出版部から一言
ダム・スミス『国富論』に先駆けて『富の形成と分配に関する考察』を出版し、フランスにおける政治経済学の創設者の一人となったチュルゴー。その失脚を招いた最も重要な要因である民衆暴動=小麦粉戦争を中心に、18世紀フランス社会のドラマを生き生きと描き出す。学術文献はもとより、風刺小唄から政治的パンフレットまでを渉猟して執筆されたフランス史研究に必須の文献。