大学出版部協会

 

ヨーロッパの覇権とユダヤ人

ヨーロッパの覇権とユダヤ人

四六判 338ページ 上製
価格:4,070円 (消費税:370円)
ISBN978-4-588-35228-7 C1022
奥付の初版発行年月:2010年05月 / 発売日:2010年05月中旬

内容紹介

ローマ時代から中世のイングランド、スペイン、ポルトガルへ、近代初期のイングランドから「オランダのエルサレム」と謳われたアムステルダムへ──歴史の襞に分け入って「ヨーロッパの内なる異人」の歴史を複眼的に描く。ヨーロッパ史におけるユダヤ人の功罪、過酷な迫害の被害者であるとともに加害者でもあった彼らの正負をともに描いて、ヨーロッパの近代、さらには日本の近代を問い直す力篇。〔歴史・ユダヤ史〕

出版部から一言

「神の敵」であるとともに「カエサルの友」でもあったユダヤ人の真実に肉迫する力篇

著者プロフィール

度会 好一(ワタライ ヨシイチ)

1938年東京生まれ.東京外国語大学卒業.東京大学大学院修士課程修了.イギリス文学・思想史専攻.成蹊大学教授,法政大学教授,日本英文学会大会準備委員長・編集委員を歴任.現在,法政大学名誉教授,The Jewish Historical Society of England 会員.著書に,『世紀末の知の風景──ダーウィンからロレンスまで』 (南雲堂),『ヴィクトリア朝の性と結婚』『魔女幻想──呪術から読み解くヨーロッパ』(以上,中公新書),『明治の精神異説──神経病・神経衰弱・神がかり』『ユダヤ人とイギリス帝国』(以上,岩波書店)などがある.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  はじめに  iii

第一章 カエサルの友ユダヤ人
    ヘレニズムとローマ帝国の
    影の下で  1
第二章 カエサルの奴隷、神の敵、儀式殺人者
    中世イングランドのユダヤ人  51
第三章 神の敵、植民主義の尖兵
    スペイン、ポルトガルのマラーノと
    ユダヤ人  107
第四章 神の敵か女王の友か
    スペイン、イングランドの覇権争いと
    ロペス処刑事件  167
第五章 リベラリズムと植民主義の友
    オランダ共和国のマラーノと
    ユダヤ人  223
結 論  281

  注
  索引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。