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妖術師・秘術師・錬金術師の博物館 〈新装版〉

妖術師・秘術師・錬金術師の博物館 〈新装版〉

A5判 512ページ 上製
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-588-37420-3 C1022
奥付の初版発行年月:2015年03月 / 発売日:2015年03月上旬

内容紹介

正統な科学のかたわら過去数世紀にもわたって、呪術・占星術・錬金術など〈隠秘の学〉は、人々の内なる人生に密かな、しかし根強い影響力を及ぼしてきた。この見えない領域を象徴とイマージュによって表現してきた380余点の図像を集め、現代人を不可視の世界の謎解きに案内する。

著者プロフィール

G.ド・ジヴリ(ド・ジヴリ グリヨ)

(Grillot de Givry)
1874年、由緒ある名家に生まれる。パリの修道会、イエズス会で学び、コレージュ・ロランではマラルメに英語を学んだ。その後、エコール・ヨーロペエンヌでフランス語の教授となり、英語・スペイン語・数学も教えた。またジヴリはすぐれたピアニスト、オルガニストとして演奏活動にたずさわり、宗教音楽家として編曲も手がけた。早くから隠秘学の世界に惹かれながらも常に篤いカトリックであり、真摯な学究者としてすぐれた著書・訳書を著している。ジヴリは本書が出版された1929年1月31日の翌月16日、55歳で突然この世を去った。著書として、論文集『隠秘学選集』、聖人学の研究『ルールド』、ほか。訳書は、『賢者の石について』(トマス・アクイナス)、『三基本物質について』(パラケルスス)、など多くの古典語からの名訳をのこしている。

林 瑞枝(ハヤシ ミズエ)

1934年生。早稲田大学政治経済学部卒業。元駿河台大学文化情報学部教授。
著書:『フランスの異邦人』
   『いま女の権利は』(編著)
   『人権という権利』
訳書:E.モラン『カリフォルニア日記』
   G.ハーメルン『ゲットーに生きて』
   J.-H.ファーブル『植物記』(共訳)
   R.レヒニツャー『サラエボ日記』
   J.コスタ=ラスクー『宗教の共生』

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 翻訳の周辺
 序

第一部 妖術師
1 光の世界に対立する闇の世界
2 闇の世界の宗儀の表現
3 信仰生活における悪魔の出現
4 妖術師、悪魔の教会の司祭
5 悪魔の夜宴への準備
6 悪魔の夜宴
7 悪魔の呼寄せ
8 妖術師の書物
9 悪魔との契約
10 昔の著述家による悪魔の具体像
11 悪魔に押しかけられた人々
12 悪魔憑き
13 降霊術、死者の呼寄せ
14 呪縛
15 媚薬と呪殺
16 妖術師の処罰

第二部 秘術師
1 ユダヤ人のカバリストとキリスト教徒のカバリスト
2 大宇宙における占星術
3 小宇宙における占星術
4 観額術、額のしわの科学
5 人相術
6 手相術
7 カード占い、タロット
8 占い術のいろいろ
9 棒占い、すなわち占い棒を使う術
10 眠りと透視の神秘
11 不可視の力の治癒力
12 護符

第三部 錬金術師
1 秘密の教義
2 錬金術の物質と作業の諸操作
3 錬金術師の実験室と吹き屋の実験室

 訳者あとがき
 図版目次


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