現代社会研究叢書4
若者問題と教育・雇用・社会保障 東アジアと周縁から考える
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-588-60254-2 C1336
奥付の初版発行年月:2011年03月 / 発売日:2011年03月上旬
ひきこもり、フリーター、ニート、ネットカフェ難民、ワーキングプアなどの若者問題、その基底的要因である若年者雇用の不安定化は、日本の将来を左右しかねない喫緊の課題である。本書は、日本・韓国・台湾という東アジア国際比較の視点、そして地方や周縁に位置する若者を対象とした事例研究の視点から若者問題を再検討し、それに取り組む具体的な道筋を示しつつ「公共圏」の可能性を模索する。〔社会学・社会政策〕
フリーター、ニートなど、日本の将来を左右しかねない若者問題の本質に迫る共同研究です。
樋口 明彦(ヒグチ アキヒコ)
法政大学社会学部准教授
上村 泰裕(カミムラ ヤスヒロ)
名古屋大学大学院環境学研究科准教授
平塚 眞樹(ヒラツカ マキ)
法政大学社会学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 東アジアと周縁から考える若者問題…………樋口 明彦
第1部 東アジア比較から見た若者問題
第1章 高学歴化と若者の就業
日本・韓国・台湾における教育と世代の意味……有田 伸
第2章 雇用構造と若者の就業
日本・韓国・台湾の問題状況はどう違うか………上村 泰裕
第3章 若年者雇用政策の比較
日本・韓国・台湾における雇用と社会保障………樋口 明彦
第4章 若者の貧困と社会保障
日本・韓国・台湾の福祉国家体制への示唆………金 成 垣
第2部 地方・周縁から見た若者問題
第5章 若者問題の地域格差
都道府県別データによる分析………………………久世 律子
第6章 ‘下位大学’の若者たち
学習の意味と社会的ネットワーク…………………児島 功和
第7章 過剰包摂される地元志向の若者たち
地方大学出身者の比較事例分析……………………轡田 竜蔵
第8章 若年介護労働者のキャリア形成
地方都市の事例から…………………………………石田健太郎
第9章 若者ホームレスの危機
労働・家族・地域との関わりにおいて……………渡辺 芳
第10章 日本の若者問題をめぐる‘公共圏と規範’
…………………………………………………………平塚 眞樹
人名索引
事項索引