大学出版部協会

 

図書館を中心とした教育活動の成立と展開近代日本における読書と社会教育

近代日本における読書と社会教育 図書館を中心とした教育活動の成立と展開

A5判 376ページ 上製
価格:6,270円 (消費税:570円)
ISBN978-4-588-68605-4 C1037
奥付の初版発行年月:2011年02月 / 発売日:2011年02月中旬

内容紹介

教育者と被教育者の関係性のなかで、「読書」はどのようにして「教育」に転化していくのか。わが国において読書が普及し始める1900年代から大衆化する1960年代までを対象とし、読書行為の普及を近代日本教育史の視点から跡づける。性差・階層差・地域差の問題をも視野に入れつつ、教育への関心から読書行為の意義を捉えかえすアプローチを通して、「近代教育」の問題性にもおよぶ意欲的研究。〔読書論・社会教育〕

出版部から一言

・社会教育の視点から読書政策・図書館活動・読書運動の思想と実践を追究した意欲的研究です。

著者プロフィール

山梨 あや(ヤマナシ アヤ)

1978年,東京都生まれ.2005年,慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学.博士(教育学).現在,慶應義塾大学文学部助教.主要著作に「慶應義塾における「教育学」の創出過程──慶應義塾発足時から大学部設立1890(明治23)年まで」『哲学』第123号,2010年,「「読書力」育成の行方──子どもの読書活動の推進をめぐって」『現代教育の争点・論点』(仮題)所収,一藝社,2010年刊行予定,「1950年代における読書運動の展開──読書会指導者の指導理念を中心に」『生涯学習・社会教育研究ジャーナル』第2号,2008年など.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  刊行に寄せて 米山光儀

序 章 教育問題としての読書

第一章 近代化と読書行為の普及

第二章 教育的営為としての読書
    ──社会教育成立との関連で
第三章 都市公共図書館における教育活動の模索 
    ──今澤慈海の図書館論を視点として
第四章 戦時下における読書指導の展開
    ──長野県を中心として
第五章 戦後における読書活動の展開

終 章 近代日本における読書の教育的位置づけ

資料編

  参考文献・資料
  謝  辞
  索  引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。