水と〈まち〉の物語
タイの水辺都市 天使の都を中心に
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-588-78004-2 C0322
奥付の初版発行年月:2011年03月 / 発売日:2011年03月中旬
都市と水辺のビジョンはいかにあるべきか。その答えを求めて、古くから日常的に水と共生してきたタイの都市と住宅を実地調査した記録。天使の都バンコクを軸に、シーラーチャーの海上集落、アンパワーのマーケットタウン、古都アユタヤ、多様な水辺空間を持つロッブリー、浮家の町ピサヌロークや近代建築の都ランパーンまで、都市構造と社会構造の関連、水と結びついた都市空間の成立とその背景を探る。〔都市史・建築〕
高村 雅彦(タカムラ マサヒコ)
1964年生まれ.
法政大学デザイン工学部教授.博士(工学).
専門はアジア都市史・建築史.
前田工学賞(1999年),建築史学会賞(2000年)受賞.
主な著書に『中国の都市空間を読む』『中国江南の都市とくらし──水のまちの環境形成』(山川出版社,2000年),編著に『北京 都市空間を読む』(鹿島出版会,1998年),『アジアの都市住宅』(勉誠出版,2005年),『中国歴史建築案内』(監修,TOTO出版,2008年)など.
目次
はじめに
I タイの水辺都市と住まい
1 チャオプラヤー川と都市の空間構造
2 タイの住まい
II 天使の都・バンコク
1 バンコク・トンブリー─水上の多民族都市
2 バンコク・プラナコン─移りゆく天使の都
III 水と共生する都市の諸相
1 シーラーチャー─サパーンでつながる海上集落
2 アンパワー─ターペーが連続するマーケットタウン
3 アユタヤ─水辺に生きる古都
4 ロッブリー─地形が織りなす多様な水辺空間
5 ピサヌローク─浮家が並ぶ町
6 ランパーン─タイ北部に咲いた近代建築の都
おわりに
参考文献
執筆者一覧