日本の現場 地方紙で読む 2016
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-657-16015-7 C0036
奥付の初版発行年月:2016年10月 / 発売日:2016年10月上旬
戦後70年と戦争経験者、憲法と平和、基地問題、東日本大震災と福島原発事故のいま、記憶に新しい「熊本」の衝撃、足元の政治と社会、進む高齢化、差別の実相と人権、子どもと貧困、教育とスポーツ……。「東京発」ではない、「地方発」の記事群が映し出す「日本の現場」。18紙36本の連載記事を収録。
[協力]北海道新聞、河北新報、福島民報、東京新聞、神奈川新聞、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、京都新聞、山陽新聞、中国新聞、愛媛新聞、高知新聞、熊本日日新聞、宮崎日日新聞、南日本新聞、琉球新報、沖縄タイムス
早稲田大学ジャーナリズム研究所(ワセダダイガクジャーナリズムケンキュウジョ)
早稲田大学総合研究機構に承認されたプロジェクト研究所で、前身のジャーナリズム教育研究所を引き継いで、2015年4月に設立。ジャーナリズムに関わる教育・研究・社会貢献を通じて、デモクラシーとジャーナリズムの接続と再接続に貢献することを目的とする。教員の研究所員と外部の協力者の招聘研究員とによって構成される。財源は寄付金、研究員の拠出金、受託研究費。所長は花田達朗。ホームページ:http://www.hanadataz.jp/
花田 達朗(ハナダ タツロウ)
早稲田大学ジャーナリズム研究所長。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。東京大学大学院情報学環教授を経て、2006年より現職。早稲田大学では全学共通副専攻ジャーナリズムを運営し、学部学生向けのジャーナリスト養成教育を行う。単著に『公共圏という名の社会空間―公共圏・メディア・市民社会』(木鐸社)、『メディアと公共圏のポリティクス』(東京大学出版会)。共編著に『レクチャー現代ジャーナリズム』『エンサイクロペディア現代ジャーナリズム』(ともに早稲田大学出版部)、『いいがかり―原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走』(七つ森書館)など。
高田 昌幸(タカダ マサユキ)
早稲田大学ジャーナリズム研究所招聘研究員。高知新聞記者。名古屋大学大学院および高知大学非常勤講師。1960年、高知県生まれ。法政大学法学部政治学科卒。1986~2010年、北海道新聞記者。1996年、取材班の一員として「北海道庁公費乱用の一連の報道」で新聞協会賞・日本ジャーナリスト会議(JCJ)奨励賞を受賞。同じく2004年、取材班代表として「北海道警の裏金問題取材」で新聞協会賞、JCJ大賞、菊池寛賞などを受賞。著書・編著に『権力vs.調査報道』『希望』『伝える技法』(いずれも旬報社)、『真実 新聞が警察に跪いた日』(角川文庫)、『@Fukusima 私たちが望むものは』(産学社)など。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
はじめに(高田昌幸)
◉北海道新聞
「生老病死 お産難民」
「憲法70年 9条がみえない」
◉河北新報
「挽歌の宛先 祈りと震災」
「道しるべ探して とうほく共創」
◉福島民報
「賠償の底流 東京電力福島第一原発事故」
◉東京新聞
「東京五輪検証報道」
「土の記憶 成田空港閣議決定50年」
◉神奈川新聞
「憲法の日特別紙面」
「時代の正体 ヘイトスピーチ考」
◉新潟日報
「がんと向き合う」
「戦後70年 県北に咲いた自由」
◉信濃毎日新聞
「群青の風 若者×社会」
◉静岡新聞
「私しかいない ひとり親家庭の今」
「「わが子」に会いたい 離婚と面会交流」
◉京都新聞
「戦後70年 時を渡る舟 追憶廃棄社会」
「故郷はるか」
◉山陽新聞
「語り継ぐハンセン病 瀬戸内3園から」
「スポーツ新考 地域戦略を探る」
◉中国新聞
「中国山地」
「伝えるヒロシマ 被爆70年」
◉愛媛新聞
「えひめ 戦後70年 まぶたの裏の戦場 人間爆弾「桜花」」
「かすみゆく記憶 第十東予丸沈没70年」
◉高知新聞
「秋のしずく BC級戦犯の記録」
「秋のしずく 細菌戦部隊「731」」
「秋のしずく 新聞と戦争」
◉熊本日日新聞
「「水俣病60年」 原点から」
「熊本地震 連鎖の衝撃」
「戦後70年 つなげよう平和のバトン」
◉宮崎日日新聞
「ウナギNOW」【静岡新聞・南日本新聞3社合同企画】
◉南日本新聞
「かごしま 老いの明日」
「特攻この地より 本土決戦への道」
◉琉球新報
「踏みにじられた人権」
「統制の時代再び」
◉沖縄タイムス
「誤解だらけの沖縄基地」
「ここにいるよ 沖縄 子どもの貧困」
「県外に出る沖縄球児」
あとがき―地方紙の現在と可能性(花田達朗)