ヨーロッパ近代政治社会思想史
価格:3,204円 (消費税:291円)
ISBN978-4-7664-0625-2(4-7664-0625-7) C3031
奥付の初版発行年月:1996年01月
大学で社会科学を学習するには特にヨーロッパの歴史についての知識が必要であり、そのために本書はヨーロッパの政治社会の時代的推移とそれぞれの時代に対応した政治社会思想を平易に詳述している。
多田 真鋤(ただ・ますき)
現在、慶應義塾大学名誉教授、横浜商科大学教授。
著書に『各国別に見たる近代政治思想史』(昭和47年刊、南窓社)、『政治哲学の諸問題』(昭和53年刊、慶應通信)、『近代ドイツ政治思想研究』(昭和63年刊、慶應通信)、『政治理論と政治思想』(平成2年9月刊、慶應通信)、『反近代思想論−ヨーロッパと日本−』(平成6年刊、慶應通信)、訳書『K・シュテンベルク著、政治哲学史』(平成元年11月刊、慶應通信)、等
目次
はしがき
第一章 世界史における国家形態の展開
一、古代国家
二、ギリシヤ都市国家
三、ローマ帝国
四、中世封建国家
五、近代民族国家
六、立憲法治国家
第二章 国家の起原に関する学説
一、君主神権説
二、社会契約説
三、実力説
四、歴史的発展説
第三章 ルネッサンスと宗教改革期の政治社会思想
一、ルネッサンスの政治社会思想
二、トマス・モーア
三、ユートピア思想の影響
四、ニコロ・マキャヴェリ
五、宗教改革の政治社会思想
六、マルチン・ルター
七、ジョン・カルビン
第四章 絶対主義と啓蒙主義の政治社会思想
一、トマス・ホッブズ
二、ロバート・フィルマー
三、ハリファックス
四、グロティウス
五、ヴォルフ
六、フリードリッヒ大王
第五章 自由主義の政治社会思想
一、アダム・スミス
二、マンチェスター学派
三、ベンサム
四、ジョン・スチュアート・ミル
五、ハーバート・スペンサー
第六章 民主主義の政治社会思想
一、ジョン・ロック
二、モンテスキュー
三、ルソー
第七章 保守主義の政治社会思想
一、ヒューム
二、バーク
三、アダム・ミュラー
四、ド・トクヴィル
第八章 理想主義の政治社会思想
一、カント
二、フィヒテ
三、ヘーゲル
四、グリーン
第九章 ユートピア社会主義の政治社会思想
一、サン・シモン
二、フーリエ
三、コント
第十章 マルクス主義の政治社会思想
一、マルクスとエンゲルス
第十一章 イギリス社会主義の政治社会思想
一、シドニイ・ウェッブ
二、コール
三、ラスキ
第十二章 ドイツ民族社会主義(ナチズム)の政治社会思想
一、ナチスの発展
二、カール・シュミット
三、オートマル・シュパン
四、アルフレート・ローゼンベルグ
参考文献