慶應義塾大学法学部政治学科開設百年記念論文集
近代国家の再検討
A5判 376ページ 上製
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-7664-0716-7(4-7664-0716-4) C3031
奥付の初版発行年月:1998年01月
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-7664-0716-7(4-7664-0716-4) C3031
奥付の初版発行年月:1998年01月
内容紹介
政治思想史の大きな流れを見つつ20世紀の政治史を省察し、経済を扱うには小さすぎ、文化を扱うには大きすぎる「近代国家」の仕組みと在り方を問う。慶應義塾大学法学部政治学科開設百年記念論文集。
執筆者:鷲見誠一、萩原能久、堤林剣、萬田悦生、深澤民司、有賀誠、向山恭一、蔭山宏、柴田平三郎、菊池理夫、安西敏三、寺島俊穂、石川晃司
(執筆順)
鷲見誠一(すみ・せいいち)
現職:慶應義塾大学法学部教授
専攻:ヨーロッパ政治思想史
荻原能久(おぎわら・よしひさ)
現職:慶應義塾大学法学部助教授
専攻:政治哲学
堤林 剣(つつみばやし・けん)
現職:慶應義塾大学法学部専任講師
専攻:近代政治思想史
萬田悦生(まんだ・えつお)
現職:京都外国語大学教授
専攻:政治哲学
深澤民司(ふかさわ・たみじ)
現職:専修大学法学部助教授
専攻:政治理論、フランス政治思想史
有賀 誠(ありが・まこと)
現職:防衛大学校社会科学教室助教授
専攻:政治哲学、政治思想
向山恭一(さきやま・きょういち)
現職:新潟大学教育人間科学部助教授
専攻:政治思想
蔭山 宏(かげやま・ひろし)
現職:慶應義塾大学法学部教授
専攻:政治思想
柴田平三郎(しばた・へいさぶろう)
現職:獨協大学法学部教授
専攻:政治思想史
菊池理夫(きくち・まさお)
現職:松阪大学大学院政策科学研究科教授
専攻:政治思想
安西敏三(あんざい・としみつ)
現職:甲南大学法学部教授
専攻:日本政治思想史
寺島俊穂(てらじま・としお)
現職:大阪府立大学総合科学部教授
専攻:政治理論
石川晃司(いしかわ・こうじ)
現職:岐阜聖徳学園大学助教授
専攻:政治思想、政治社会理論
目次
序………慶應義塾大学法学部長 山田辰雄
はじめに………鷲見誠一・蔭山 宏
Ⅰ
人権の政治理論・事始………鷲見誠一
カール・ポパーの政治哲学?−ポパーから学べるもの、ポパーに欠けるもの−………荻原能久
ナショナリズムの問題−I・バーリンとC・テイラーの視点から−………堤林 剣
ハイエクと近代主権概念………萬田悦生
ファシズム的自然観の形成−フランスにおける思想的系譜−………有賀 誠
リベラル・デモクラシーの臨界−中立性の神話を越えて−………深澤民司
リヴァイアサンへの鎮魂歌−ジグムント・バウマンの<近代性>批判をめぐって−………向山恭一
Ⅱ
「植民都市」ベルリンの転変−<ドイツと東方>問題の一断面………蔭山 宏
<国家という身体>−ソールズベリのジョンの政治社会論−………柴田平三郎
ユートピアと「新世界」………菊池理夫
福澤諭吉における国民(ネーション)の構想−ギゾー『ヨーロッパ文明史』福澤手沢本再読−………安西敏三
国家主権と国籍条項………寺島俊穂
制度と構想力−三木清『構想力の論理』を手がかりに−………石川晃司
編集後記………川合隆男