慶應義塾大学法学部政治学科開設百年記念講座
変動する政治と社会 解読の手法
A5判 292ページ 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-0744-0(4-7664-0744-X) C3031
奥付の初版発行年月:1999年01月
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-0744-0(4-7664-0744-X) C3031
奥付の初版発行年月:1999年01月
内容紹介
これまで“まとまり”の良さを誇示してきた日本社会が、頑強な、しかも大きな壁の前で足踏みをしている。その「変動する政治と社会」の状況を多角的に論じ、解読の手法を提示する 6 講演。
講演者:永田えり子、吉野耕作、清原慶子、サム・ジェームソン、陸培春、ゲプハルト・ヒールシャー
(執筆順)
〔編者〕根岸 毅(ねぎし・たけし)
慶應義塾大学法学部教授 政治理論
一九三九年生まれ。一九六九年慶應義塾大学大学院博士課程修了。
主要著作に『政治学と国家』(慶應通信、一九九〇年)、『国家の解剖学』(共著、日本評論者、一九九四年)、The Methodological Foundations of The Study of Politics(慶應義塾大学出版会、一九九六年)など。
〔編者〕大石 裕(おおいし・ゆたか)
慶應義塾大学法学部教授 マス・コミュニケーション論
一九五六年生まれ。一九八五年慶應義塾大学大学院博士課程修了。
主要著作に『地域情報化−理論と政策−』(世界思想社、一九九二年)、『コミュニケーション研究−社会の中のメディア−』(慶應義塾大学出版会、一九九八年)、『政治コミュニケーション−理論と分析−』(勁草書房、一九九八年)など。
永田えり子(ながた・えりこ)
滋賀大学経済学部教授 理論社会学
一九五八年生まれ。一九八六年慶應義塾大学大学院博士課程修了。
主要著作に『道徳派フェミニスト宣言』(勁草書房、一九九七年)、分担執筆に『つくられる生殖神話−生殖技術・家族・生命−』(制作同人社、一九九五年)、『権力から読みとく現代人の社会学・入門』(有斐閣、一九九六年)など。
吉野 耕作(よしの・こうさく)
東京大学大学院人文社会系研究科助教授 社会学
一九五三年生まれ。一九八九年ロンドン大学大学院博士号取得。
主要著作に Cultural Nationalism in Contemporary Japan: A Sociological Enquiry(Routledge, 1992)、『文化ナショナリズムの社会学−現代日本のアイデンティティの行方−』(名古屋大学出版会、一九九七年)など。
清原 慶子(きよはら・けいこ)
東京工科大学メディア学部教授、前・ルーテル学院大学文学部教授 情報社会学、情報政策論
一九五一年生まれ。一九七九年慶應義塾大学大学院博士課程修了。
主要著作に『情報生活とメディア』(共著、北樹出版、一九九七年)、『通信・放送の融合−その理念と制度変容−』(共編著、日本評論社、一九九七年)、「住民参加と情報公開の関連性」『法学研究』第四三巻十二号(一九九六年)、「高齢社会における投票のアクセシビリティ」『選挙研究』第十四号(一九九九年)など。
Sam Jameson(サム・ジェームソン)
ジャーナリスト
一九三六年生まれ。一九五九年ノースウェスタン大学ジャーナリズム学部修士課程修了。
シカゴ・トリビューン、ロサンゼルス、タイムズ等に4000本以上の記事を寄せる。
陸 培春(ル・ペイチュン)
『聯合早報』在日コラムニスト
一九四七年生まれ。一九七九年東京外国語大学日本語学科卒業。
主要著作に『アジア特派員が見たアジア−[東京発]もうひとつのアジア報道−』(ダイヤモンド社、一九九三年)、『アジアの新聞は何をどう伝えているのか−』(共著、ダイヤモンド社、一九九三年)、『アジアから見た日本の「国際貢献」』(労働旬報社、一九九三年)、『アジア人が見た八月一五日』(かもがわ出版、一九九五年)、など。
Gebhard Hielscher(ゲプハルト・ヒールシャー)
Suddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)極東特派員
一九五三年生まれ。一九六〇年フライブルク大学法学部卒業。
主要著作に『ヤーパンの評判』(朝日イブニングニュース、一九八一年)、『自信と過信』(サイマル出版、一九八五年)、38 mal Korea(Piper, 1998)、Land
目次
はじめに………根岸 毅・大石 裕
フェミニズムの社会学………永田えり子
ナショナリズムの社会学………吉野耕作
情報化の社会学………清原慶子
一国平和主義と国家の役割………サム・ジェームソン
民族と国家−浮遊する国家と私たち−………陸 培春
戦後処理、分権と国家………ゲプハルト・ヒールシャー