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現地調査の方法と調査者の戦略フィールド・リサーチ

フィールド・リサーチ 現地調査の方法と調査者の戦略

A5判 248ページ 並製
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-7664-0748-8(4-7664-0748-2) C3036
奥付の初版発行年月:1999年06月

内容紹介

本書は実際に現地調査を行っている人から初めて行う人までを対象とし、さまざまな戦略やノウハウを具体的に解説した。更に調査の記録、分析方法や結果を他者に伝達する手段を示した実践書。


川合 隆男(かわい たかお)
慶應義塾大学法学部教授 専攻:近代日本社会学史、社会成層論

竹村 英樹(たけむら ひでき)
慶應義塾大学教職課程センター専任講師 専攻:教育社会学、社会調査論

吉村 治正(よしむら はるまさ)
青森大学社会学部専任講師 専攻:職業社会学、社会学方法論

倉沢 亜己(くらさわ あき)
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程在学 専攻:コミュニケーション論、メディア論、社会調査論

三浦 直子(みうら なおこ)
慶應義塾大学大学院社会学研究科単位取得退学、神奈川工科大学工学部一般科専任講師 専攻:家族社会学、理論社会学、社会調査論

小倉 康嗣(おぐら やすつぐ)
慶應義塾大学大学院社会学研究科単位取得退学、早稲田大学・聖心女子大学・東京情報大学非常勤講師 専攻:生活文化論、福祉社会論、社会調査論

松尾 浩一郎(まつお こういちろう)
慶應義塾大学文学部非常勤講師 専攻:都市社会学、メディア論、社会調査論

目次

序文
本書を読み、活用するうえでの示唆
本書のいくつかの限界

第1章 フィールド・リサーチの論理と社会心理学
方法論上の論点としての「フィールド」の概念
キャリア上の選択としての問題設定と方法
哲学的な論点とプラグマティックな解決
調査過程の制御
調査研究の対象に関連して
この章の結びとしての覚書
推奨する文献

第2章 調査に入るための戦略
下見とアプローチ
関係の中に入る
自分と研究を提示する
インフォーマルな運動を対象として調査に入る
交渉の準備をする
互酬性の文脈での交渉
推奨する文献

第3章 調査を組織化していくための戦略
見取り図の作成
選択的なサンプル抽出
調査すべき課題、そのための資源
どこから、いつから始めるか
推奨する文献

第4章 観察するための戦略
最初の印象
観察するための基盤
積極的な存在としての観察
観察者は観察されている
推奨する文献

第5章 聴き取りの戦略
観察なき聴き取り
聴き取りのさまざまな形式
インタビューの駆け引き
医療専門職のインタビュー:キャリアに関するモデル
その他のインタビューの駆け引き
インタビュー:さまざまな偶発性とその形式
「戦略的」情報提供者としてのホスト
戦略的情報提供者としてのインタビュアー
推奨する文献

第6章 記録するための戦略
ノートを取る
モデル
パッケージング
分析メモを準備する
インタビュー・ファイル
結びとしての覚書
推奨する文献

第7章 分析するための戦略
分析とは何か?
諸分類とそれらの連関の発見
一つの分析の実例
概念的な手段
データを伝達する
データに対する問い返し
推奨する文献

第8章 調査研究を伝えるための戦略
重層的なオーディエンスとのコミュニケーション
発表のレベル
確からしさを確認する
締めくくり:調査完了についてのコメント
推奨する文献

エピローグ
本書は誰のために、なぜ書かれたのか
機械主義と道具化
調査デザインにおける直線性
戦略、常識、そして倫理

訳者 あとがき
索引


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