伊藤 述史(いとう のぶふみ)
1953年 愛媛県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。常葉学園富士短期大学助教授。専攻は、比較政治学・東南アジア政治。著書・論文に『国家と近代化』共著(芦書房)、「市民社会論の課題と国家−発展途上国の民主化への展望によせて−〔Ⅰ〕」(『常葉学園富士短期大学研究紀要』第12号)、ほか。
目次
序
Ⅰ 軍部の撤退
撤退過程の期間
第一章 軍部のプロフェッショナリズムとイデオロギー
第一節 プロフェッショナリズムの水準と政治体制イデオロギー
第二節 プレーム政権期・アーナン第一次政権からスチンダー政権期のタイ
第三節 マルコス政権期のフィリピン
第二章 軍部の分裂と統一
第一節 撤退への合意とデモクラシーの評価
第二節 プレーム政権期のタイ
第三節 マルコス政権末期のフィリピン
第三章 社会運動
第一節 社会運動の目標と政治勢力の連携
第二節 アーナン第一次政権からスチンダー政権期のタイ
第三節 マルコス政権末期のフィリピン
Ⅱ 文民統制
文民統制の理念と問題領域
文民統治の期間
第四章 軍部の利益
第一節 文民優位の原則
第二節 チャートチャ−イ政権期・アーナン第二次政権期からバンハーン政権期のタイ
第三節 アキノ政権期・ラモス政権期のフィリピン
第五章 文民政権の正当性
第一節 政治的リーダーシップと政治制度
第二節 チャートチャ−イ政権期・アーナン第二次政権期からバンハーン政権期のタイ
第三節 アキノ政権期・ラモス政権前半期のフィリピン
結章 民主化への展望
あとがき