中世のイギリス
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-1323-6(4-7664-1323-7) C3022
奥付の初版発行年月:2006年11月
イギリス中世史のビジュアルな入門書。
▼大英図書館の史料をふんだんに使用し、視覚的なイメージとともに当時の文化や世界観を理解することができるイギリス中世史。
▼政治史だけでなく、経済や文化、地方の状況を描くことによって、議会に象徴される、王・諸侯・庶民が織りなすイギリス政治共同体の発展の時代背景や、その周縁スコットランド・ウェールズとの関係など、多様な中世イギリスの姿を伝える一冊。
【著者】
エドマンド・キング(Edmund King)
シェフィールド大学文学部史学科中世学教授。
1942年生まれ。ケンブリッジ大学で歴史学を専攻。マイケル・ポスタンのもとてピーターバラ修道院領の研究に取り組み、同大学より博士号取得。主要な著作・編著に以下のものがある。Peterborough Abbey 1086-1310: A Study in the Land Market (Cambridge U. P., 1973); England 1175-1425 (Development of English Society series) (Routledge
目次
凡例
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序章
第一章 ノルマン征服と植民定住 1066-1106年
新王朝/軍事秩序/ドゥームズディ・ブックの編纂/征服後の教会/征服王の遺産/
ウィリアム赤顔王、地歩を固める/ウィリアム赤顔王の死/ヘンリー一世治世初期
第二章 宮廷生活 1106-1154年
ヘンリー一世とその役人/法の執行/王位継承問題/スティーヴン王と帝妃マティルダ/
帝妃、権力を争う/「キリストと聖人たちが眠り込んでしまった」/アンジューのヘンリー
第三章 アンジュー帝国 1154-1204年
王国の骨格/イングランドの統治/ヘンリー二世とトーマス・ベケット/
守勢に立つヘンリー/市場の発展/リチャード一世の治世
第四章 マグナ・カルタとその後 1204-1258年
ノルマンディーの喪失/聖務停止/1207-14年/大憲章/ヘンリー三世の未成年期/
ヘンリー三世と家系戦略
第五章 内乱と復興 1258-1307年
「議会(パーラメント)」の起源/内乱の始まり/王権の回復/王の収入/二つの戦線
第六章 外交と終焉 1307-1349年
エドワード二世/ランカスター伯トーマス/イザベラとモーティマー/
一四世紀初期のイングランド/百年戦争の始まり/戦時財政/クレシーの戦い
第七章 黒死病の後 1349-1399年
対フランス戦争の継続/エドワード三世の晩年/リチャード二世の未成年期と農民反乱/
リチャード二世とその批判者たち/リチャード二世の「専制支配」
第八章 ランカスター家とヨーク家 1399-1485年
ヘンリー五世/対フランス戦争の最終段階/ヘンリー六世とフランスの喪失/
ばら戦争の始まり/エドワード四世/ボズワースの戦い
訳者あとがき
訳註
イングランド王家の系図
中世後期イングランドの中央行政組織図
中世イングランドの貨幣単位と度量衡
図版一覧
参考文献
索引