ロシア文学への扉 作品からロシア世界へ
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-7664-1365-6 C3097
奥付の初版発行年月:2007年06月
最も読みやすいロシア文学入門書。
▼『黎明期から18世紀』、『19世紀』、『20世紀』の3つの時代に区切り、その時代の代表的作家の生涯、代表作品のストーリー、作品の背景などを見開きで紹介。ロシア文学に触れたいと思う人が最初に手に取るべき一冊。
金田一真澄(きんだいち ますみ)
1949年東京都に生まれる。早稲田大学文学研究科修士課程修了。東京大学人文科学研究科博士課程単位取得。1996年より慶應義塾大学教授。文学博士。
専攻:ロシア語学
主要著作:『ロシア語時制論』(三省堂、1994年)、『モスクワのロシア語入門』
(三省堂、2001年)、『ステップ30・1ヶ月速習ロシア語』(日本放送出版協会、2006年)
三浦清美(みうら きよはる)
1965年埼玉県に生まれる。東京大学人文科学研究科博士課程修了。1998年より電気通信大学准教授。
専攻:スラヴ文献学
主要著作:『ロシアの源流』(講談社メチエ叢書)
草野慶子(くさの けいこ)
1968年東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科ロシヤ文学専攻修士課程修了、同博士課程単位取得退学。早稲田大学文学学術院教授。
専攻:ロシア文学
主要著作:『ロシア恋愛小説の読み方(NHKカルチャーアワー「文学と風土」テキスト)』(日本放送出版協会、2004年)、『ロシア幻想小説の読み方(NHKカルチャーアワー「文学と風土」テキスト)』(日本放送出版協会、2005年)。共訳書『ユートピア旅行記叢書9 東欧・ロシア』(岩波書店、1998年)など。
佐藤千登勢(さとう ちとせ)
福島県に生まれる。上智大学外国語学部ロシア語科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、慶應義塾大学、上智大学、獨協大学、早稲田大学非常勤講師。
専攻:ロシア文学、文学理論。
主要著作:博士論文『ヴィクトル・シクロスキイ 規範の破壊者』(2002年)。著書『シクロスキイ 規範の破壊者』(南雲堂フェニックス、2006年)、『DVDで愉しむロシアの映画』(東洋書店、2005年)。
前木祥子(まえき さちこ)
1954年神奈川県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得。現在、慶應義塾大学、早稲田大学講師。
専攻:ロシア詩
主要著作:『パステルナーク』(清水書院、1998年)、『やさしいロシア語の決まり文句』(南雲堂、1989年)、共著、『しっかり学ぶロシア語』(ペレ出版、2004年)など。
目次
序章 ロシア文学に親しむために
読書すること
文学に触れること
ロシア文学とロシア人
第1章 黎明期から18世紀のロシア文学
中世ロシア文学に親しむにあたって
年代記
典型的な聖者伝文学
政治的な聖者伝文学
『イーゴリ遠征物語』と軍記物語
聖書外伝(アポクリファ)
『ムーロムのピョートルとフェヴローニアの物語』
『イワン雷帝とクルプスキー公の往復書簡』
『フロール・スコベーエフの物語』
ロモノーソフとロシア・バロック
カラムジーン『哀れなリーザ』とデルジャーヴィン『神』
第2章 19世紀のロシア文学
『エヴゲーニイ・オネーギン』プーシキン
『現代の英雄』レールモントフ
『外套』ゴーゴリ
『片恋』/『初恋』トゥルゲーネフ
『罪と罰』ドストエフスキー
『ムツェンスク郡のマクベス夫人』レスコーフ
『アンナ・カレーニナ』トルストイ
『桜の園』チェーホフ
第3章 20世紀のロシア文学
20世紀の詩人
ブローク
アフマートワ
マンデリッシュターム
ツヴェターエワ
マヤコフスキー
『われら』ザミャーチン
『巨匠とマルガリータ』ブルガーコフ
『アルセーニエフの青春』ブーニン
『ドクトル・ジバコ』パステルナーク
『ジャン』プラトーノフ
『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』ナボコフ
『伴奏者』ベルベーロワ
『ガン病棟』ソルジェニーツィン
『ヴェネツィア』ブロツキー
『青い火影』ペレーヴィン
参考文献
索引