ことばの力を育む
価格:1,760円 (消費税:160円)
ISBN978-4-7664-1471-4 C37
奥付の初版発行年月:2008年04月
「言語力育成」の実践方法を提示する!
▼子どもたちがことばの仕組みについての関心を深め、ことばの楽しさに気づくことができるようになり、ことばを存分に活用することができるように支援するサブテキスト。本文2色刷り。
▼「ことばについて教える」ことを解説した「理論編」と、小学校高学年を対象とした実践のための教材を集め、コピーして使える「実践編」、関連項目をまとめた「資料編」の3部構成。
特設サイト『ことばの力を育む』で実践方法と具体的な教材を提示!
▼特設サイトでは本書に掲載されている♪マークの音声を聞くことができるほか、本書を教材として活用する際の児童用プリントのダウンロード、授業でご活用いただいている学校の取り組みを紹介しています。
▼特設サイト『ことばの力を育む』をご覧ください。
大津由紀雄(おおつ ゆきお)
慶應義塾大学教授、東京言語研究所運営委員長。1948年東京都大田区生まれ。Ph.D(1981年、MIT、言語学)。主として、言語(母語)獲得と統語解析の研究を行っている。研究成果の社会への還元の一端として、英語教育のあり方についても積極的に発言している。著書に『日本の英語教育に必要なこと——小学校英語と英語教育政策』(編著、慶應義塾大学出版会、2006)、『探検! ことばの世界』(ひつじ書房、2004)、『ことばに魅せられて 対話篇』(ひつじ書房、2008)、『英語学習7つの誤解』(生活人新書、NHK出版、2007)など。
窪薗晴夫(くぼぞの はるお)
1957年鹿児島県川内市生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。日本音韻論学会会長、日本言語学会常任員、編集委員。Ph.D(1989年、エジンバラ大学、言語学)。第27回市河三喜賞(1995年)、第25回金田一賞(1997年)受賞。専門は、言語学・音声学。特に、日本語音声の分析をもとに言語構造の普遍性と多様性、日本語の特質を研究している。著書に『日本語の音声』『新語はこうして作られる』『アクセントの法則』(岩波書店)、『語形成と音韻構造』、The Oganization of Japanese Prosody(くろしお出版)、『音韻構造とアクセント』『音節とモモーラ』(共著、研究社)、『英語の発音と英詩の韻律』(共著、英樹社)など。
目次
※リンクの張られた項目はサンプルページ(PDFファイル)を閲覧することができます。
はじめに(サンプルあり)
I. 理論編
1.「ことばへの気づき」と教育
2. ことばの教育(言語教育)に関する若干の注釈
3. 言語教育と外国語教育
4. ことばの教育(言語教育)の実践
5. ことばの力を育む教育と小学校英語
6. 最後に
II. 実践編
1. ことばの多様性
(1)世界の言語と日本語(サンプルあり)
(2)方言と言葉
(3)方言とアクセント
(4)文字の世界
(5)2種類のローマ字
(6)漢字の読み方
(7)数字の言葉
2. さまざまな言葉
(1)同音異義語(サンプルあり)
(2)多義語
(3)複合語
(4)複合語の語順
(5)複合語の発音
(6)短縮語
(7)複合語の短縮
(8)混成語
(9)外来語
3. 文の仕組み
(1)語順(サンプルあり)
(2)句
(3)文を横並びにする
(4)文を重ねる
(5)あいまい文
(6)文の意味
4. ことばの規則と例外
(1)倍数の法則
(2)数字の音訓
(3)二桁の数字
(4)日付の読み方(サンプルあり)
5. 言語の個性とことばの特性
III. 資料編
1. 言語力の育成方策について
2.「ことばの時間」の試み
巻末[クイズの答え]
あとがき(サンプルあり)