サロメのダンスの起源 フローベール・モロー・マラルメ・ワイルド
大鐘敦子:著
四六判 408ページ 上製
価格:6,050円 (消費税:550円)
ISBN978-4-7664-1503-2 C3098
奥付の初版発行年月:2008年09月
価格:6,050円 (消費税:550円)
ISBN978-4-7664-1503-2 C3098
奥付の初版発行年月:2008年09月
内容紹介
▼文学・美術界で脈々と生み出される「Femme Fatale(宿命の女像)」に、フローベールのサロメがどのような影響を与えたのか、19世紀後半のサロメ神話の形成過程について文芸間の比較研究を行い(マラルメ、ワイルド)、その一大潮流を明らかにする。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
大鐘敦子(おおがね あつこ)
1964年京都生まれ。1993年、慶應義塾大学大学院文学研究科仏文学専攻博士課程満期単位取得退学。2005年、慶應義塾大学大学院文学研究科仏文学専攻博士学位取得(論文)。現在、関東学院大学法学部教授。著作に、La gen
目次
はじめに
序章 サロメのダンス——その文学的源泉
1 マルコによる福音書
2 マタイによる福音書
3 フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌』
4 ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説』
5 フローベール『ヘロディアス』
6 ワイルド『サロメ』
第I章 フローベール『ヘロディアス』——サロメのダンスの起源
1 物語の構想
2 民族・政治・宗教
3 供犠の物語——ファム・ファタルとしてのヘロディアス
4 バビロンの誘惑
5 大地母神キュベレー——ファム・ファタルの萌芽
6 サロメのダンス
第II章 フローベールとモロー
1 二人のギュスターヴ
2 供犠の主題——至聖所
3 《スフィンクス》あるいは「宿命の女」
4 月の女神の系譜
第III章 フローベール『ヘロディアス』とマラルメ『エロディアード』
1 フローベールとマラルメ
2 殉教
3 太陽と月——マラルメ・ルドン・フローベール
4 エロディアードのダンス
5 『観念との結婚(