慶應経営学叢書5
日本型企業文化論 水平的集団主義の理論と実証
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-1578-0 C3334
奥付の初版発行年月:2009年04月 / 発売日:2009年04月上旬
「日本人」と「日本的経営」の変容を描く!
▼社会・企業文化の3層構造を示してハイブリッド型文化移転モデルを展開、日韓比較も交えグローバル社会における日本企業の変容をその底辺から探る。社会学・宗教学・心理学など学際的知見を導入した、新たな「日本企業論」の誕生!
佐藤 和(さとう やまと)
慶應義塾大学商学部教授。
1963年神奈川県に生まれる。慶應義塾中等部から慶應義塾高等学校を経て1986年慶應義塾大学商学部を卒業。株式会社三菱総合研究所 経済・経営部門にて経営コンサルティング業務に携わる。1991年より慶應義塾大学大学院 商学研究科修士課程、1996年同博士課程修了。1993年より慶應義塾大学商学部助手、1998年専任講師。カリフォルニア大学バークレー校 東アジア研究所 日本研究センター客員研究員(1999−2001)。2002年助教授(2007年准教授)を経て、2008年より現職。
専攻:計量経営学・組織文化論・比較経営学
主要業績に『ハイブリッド・キャピタリズム −東アジアの「和魂洋才」型発展−』(共著)慶應義塾大学出版会、1997、「企業経営における意思決定支援のあり方」(共著)『三菱総合研究所所報』1987、「エキスパート・システムによる企業評価モデル」清水龍瑩編著『エキスパート・システムによる最新企業評価論』千倉書房、1993、「戦略的情報システム試論」『三田商学研究』1993、「多次元尺度構成法の経営学への適用可能性」『三田商学研究』1994、「ニューメディアの属性空間とメディア・リッチネス」(共著)『法政大学産業情報センター紀要』1995、「台湾企業の環境解釈」(共著)『法政大学産業情報センター紀要』1996、「情報処理特性の日台比較」(共著)『オフィス・オートメーション』1996、「文化移転における『ハイブリッド・モデル』」『三田商学研究』1998、「ハイブリッドとしての日本文化」『三田商学研究』2002、「韓国企業家精神の類型化に関する研究」(共著)『三田商学研究』2004、「韓国企業経営に関する定量的分析の試み」『三田商学研究』2005、「信頼と共同体の復権」『三田商学研究』2007などがある。
目次
序 章
第1部 組織文化論の諸相
第1章 組織文化の定義と機能
はじめに
1 組織文化とは何か
2 組織文化の機能
おわりに
第2章 組織文化の分類
はじめに
1 組織文化による企業分類
2 組織文化の形成過程
3 組織文化の形成要員
4 組織文化の分類項目
おわりに
第3章 情報システムと組織文化
はじめに
1 情報システムと企業分類
2 実証分析
おわりに
第1部の結論
第2部 文化移転モデル
第4章 文化の進化と発展
はじめに
1 進化論的文化理論
2 文化研究の諸問題
おわりに
第5章 ハイブリッド・モデル
はじめに
1 日本における文化論
2 ハイブリッド・もでる
おわりに
第6章 ハイブリッドとしての韓国企業経営
はじめに
1 韓国企業経営の特徴
2 両班(ヤンバン)精神と企業家精神
3 実証分析
おわりに
第2部の結論
第3部 日本型経営の将来
第7章 集団志向の基層文化
はじめに
1 日本人の基層文化を支えるもの
2 「集団志向」対「個人志向」:日本人の基層文化
3 これからの日本人
おわりに
第8章 信頼と現代企業経営
はじめに
1 信頼と現代社会
2 近代化と権利の文化
3 新しい日本型組織に向けて
おわりに
第9章 組織文化の分類次元
はじめに
1 組織文化の次元
2 実証分析
おわりに
第10章 日本型企業文化
1 各章の要約
2 結論
今後のさらなる研究に向けて
参考文献
索引
あとがき——『慶應経営学叢書』刊行にあたって