薬剤師のための症候学
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-7664-1664-0 C3047
奥付の初版発行年月:2009年08月 / 発売日:2009年08月上旬
薬局を訪れる人へのアドバイスのための基礎知識を提供!
▼平成18(2006)年から実施の薬学部6年制へのカリキュラム変更は、薬剤処方実務や疾患理解に関する実践的な力をつけることを主眼に行われており、今後、薬剤師には、患者の訴え(=症候)を聞いて病態や疾患を判断したうえで適切な薬物処方、情報提供ができることが求められる。
▼本書は、このような力をつけるための基本として、町の薬局を訪れる人が訴えるさまざまな症候(発熱、頭痛、下痢、関節痛などから動悸、吐血などまで計43項目)について、それぞれの「定義」「病態生理」「考えられる疾患」を丁寧に解説し、薬剤処方や患者へのアドバイスのための最新の基礎知識を提供するテキスト。2色刷。
▼もちろん、看護師、医学生をはじめ、医療に携わる方すべてにとって使いやすい基本書です。
服部 豊(はっとり ゆたか)
慶應義塾大学薬学部教授(病態生理学講座)
1984年 慶應義塾大学医学部卒業、同大学医学部研修医
1988年 国立がんセンター研究所(分子腫瘍学部)研究員
1993年 米国スローンケタリングがんセンター留学
1996年 慶應義塾大学医学部助手
2006年 慶應義塾大学医学部講師(血液・感染・リウマチ内科)
2008年より現職。慶應義塾大学薬学部生涯学習センター通信講座企画委員
目次
はじめに
症候学について
全身症状
1. 発熱
循環器病学的症状
2. 胸痛
3. 心悸亢進・動悸
4. 低血圧・起立性低血圧
5. ショック
6. チアノーゼ
呼吸器症状
7. 呼吸困難
8. 咳嗽
9. 喀痰
10. 血痰・喀血
神経学的症状
11. 頭痛
12. 嚥下障害
13. 意識障害
14. 痙攣
15. 記憶障害
16. 運動障害
17. 知覚障害
18. しびれ感
消化器症状
19. 黄疸
20. 悪心・嘔吐
21. 腹痛・急性腹症
22. 下痢
23. 便秘
24. 腹部膨満
25. イレウス
26. 吐血
27. 下血
血液学的症状
28. 貧血
29. 出血傾向
30. リンパ節腫脹
腎・内分泌学的症状
31. 脱水
32. 浮腫
33. 高血圧
34. 口渇
泌尿器科学的症状
35. 血尿
36. 尿意頻数(頻尿)
37. 排尿障害
38. 尿失禁
婦人科学的症状
39. 月経異常
皮膚科学的症状
40. 発疹
耳鼻科学的症状
41. 聴力障害
42. めまい
眼科学的症状
43. 視力障害
重要用語索引