バブル/デフレ期の日本経済と経済政策4
不良債権と金融危機
内閣府経済社会総合研究所:企画・監修, 池尾和人:編集
A5判 488ページ 上製
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-7664-1677-0 C3333
奥付の初版発行年月:2009年12月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-7664-1677-0 C3333
奥付の初版発行年月:2009年12月
内容紹介
内閣府による日本経済分析シリーズの第4回配本。
◎バブルの発生から崩壊、その後のデフレとその克服への対応。1980年代からの四半世紀日本経済の経済動向と経済政策を、様々な視点から点検・評価する。わが国を代表する研究者、官民エコノミストの総力を結集し貴重な反省・教訓を後世に伝える画期的研究シリーズ全7巻。
▼第4巻では、バブルの誕生から崩壊による金融危機までの背景と問題点を論じ、不良債権問題とそれへの対応を法制・金融機関経営まで視野に入れて分析する。
【監修者】内閣府経済社会総合研究所
経済企画庁経済研究所を拡充して2001年1月に設立された内閣府の機関であり、内閣府のシンクタンクとして、理論と政策の橋渡しをしている。内閣府の他の部局と連携し、経済政策・社会政策についての理論的および実証的研究を行うとともに、政策研究を行う人材の育成・研修に取り組んでいる。また、GDP統計に代表される種々の経済統計を作成・公表している。
【編者】
池尾和人(いけお かずひと)
慶應義塾大学経済学部教授
京都大学経済学部卒業、慶應義塾大学経済学部助教授などを経て現職。
主要著作・論文 『開発主義の暴走と保身』NTT出版、2007年、“The financial system of post-1945 Japan: its formation, development and deterioration,”in: Craig Freedman, ed., Economic Reform in Japan: Can the Japanese Change? , Edward Elgar, 2001. ほか多数。
【執筆者】
櫻川昌哉(さくらがわ まさや) 慶應義塾大学経済学部教授
櫻川幸恵(さくらがわ ゆきえ) 跡見学園女子大学マネジメント学部准教授
山崎福寿(やまざき ふくじゅ) 上智大学経済学部教授
田中 亘(たなか わたる) 東京大学社会科学研究所准教授
深尾光洋(ふかお みつひろ) 慶應義塾大学商学部教授、日本経済研究センター理事長
植村信保(うえむら のぶやす) 株式会社格付投資情報センター 格付本部チーフアナリスト
久米郁男(くめ いくお) 早稲田大学政治経済学部教授
西村吉正(にしむら よしまさ) 早稲田大学大学院商学研究科教授
小川一夫(おがわ かずお) 大阪大学社会経済研究所教授
渡辺善次(わたなべ よしつぐ) 慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所助教
吉野直行(よしの なおゆき) 慶應義塾大学経済学部教授、金融庁金融研究研修センター長
飯島高雄(いいじま たかお) 近畿大学産業理工学部准教授
目次
読者へ 香西泰
序 不良債権と金融危機 池尾和人
1 地価変動に翻弄された日本経済 櫻川昌哉・櫻川幸恵
2 土地税制と地価の変動 山崎福寿
3 銀行破綻と監督行政 池尾和人
4 借り手企業の破綻法制と銀行危機 田中亘
5 銀行の経営悪化と破綻処理 深尾光洋
6 生命保険会社の経営悪化 植村信保
7 公的資金投入をめぐる政治過程−−住専処理から竹中プランまで 久米郁男
8 不良債権処理政策の経緯と論点 西村吉正
9 長期不況と金融政策・為替レート・銀行信用 深尾光洋
10 バランスシートの毀損と実物経済
−−1990年代以降の日本経済の実証分析 小川一夫
11 不良債権で失われた資本と産出 櫻川昌哉・渡辺善次
12 バブルとアジアの資本移動変化 吉野直行・飯島高雄