名誉としての議席 近世イングランドの議会と統治構造
仲丸英起:著
A5判 352ページ 上製
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-7664-1833-0 C3022
奥付の初版発行年月:2011年04月 / 発売日:2011年04月下旬
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-7664-1833-0 C3022
奥付の初版発行年月:2011年04月 / 発売日:2011年04月下旬
内容紹介
エリザベスI世の時代、議会とはいかなるものであったのか
▼16世紀エリザベス治世期における議会の儀礼的側面、議事手続の実態、議員と選挙区の関係を、一次資料から追究。国王の表象戦略や、パトロネジ・ネットワークの分析から、新たに勃興した有力階層=ジェントリと中央政府との関わりを捉え、「名誉としての議席」の争奪が国制に組み込まれた、テューダー朝期独自の統治構造を明らかにする実証的研究。
▼近代と革命のアナクロニズムに捉われた研究史を批判的に乗り越え、イングランド議会史の再構築を目指す気鋭の力作。
目次
著者プロフィール
仲丸英起(ナカマルヒデキ)
1978年生まれ。2009年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(史学)。
現在、慶應義塾大学文学部・東京国際大学経済学部非常勤講師。
目次
はじめに
序章 テューダー朝期イングランドの統治機構と政治社会
第一章 近世イングランド議会史研究の現状と課題
第二章 議会儀礼
第三章 下院の議事手続
第四章 下院議席の創設
第五章 議員と選挙区との関係
終章 近世イングランド議会史像の再構築に向けて
補遺一 ジョン・フッカー『イングランド議会運営のための議事規則と慣行』試訳
補遺二W・ランバード『下院の議事手続および特権に関する覚え書き』試訳
あとがき
主要参考文献
索引