慶應義塾大学東アジア研究所 現代韓国研究シリーズ
転換期の東アジアと北朝鮮問題
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-1919-1 C3331
奥付の初版発行年月:2012年03月 / 発売日:2012年04月上旬
▼新しく誕生した金正恩政権と周辺国が抱える課題とはなにか?
深まる中朝関係、対立激化する南北、強まる日米韓連携・・・緊張の中で展開する朝鮮半島をめぐる国際政治。日本をはじめ周辺国は、北朝鮮とどう向かい合うのか?
▼2008年以降の朝鮮半島をめぐる関係各国の動向に焦点を当て、金正恩体制後の今後を展望するとともに、さらに新しい地域秩序の構築をめぐる取り組みについても考察していく。
▼第1部では、今後の世界秩序を主導する米国・中国にくわえロシアの対朝鮮半島政策の変化を分析、第2部では北朝鮮の政治体制・対外政策、南北関係および韓国外交の側面から現状と今後を探り、第3部では転換期の中で見えつつある新秩序の胎動を取り上げる。
小此木 政夫(オコノギ マサオ)
九州大学特任教授、慶應義塾大学名誉教授
文 正仁(ムン ジョンイン)
延世大学校政治外交学科教授
西野 純也(ニシノ ジュンヤ)
慶應義塾大学法学部准教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
目次
序論 金正恩体制の形成─体制変化と政策継続(小此木政夫)
▼第1部 転換期東アジアの政治と外交
第1章 変わる世界と米国の東アジア外交
―オバマ政権の対北朝鮮政策への含意(中山俊宏)
第2章 中国の朝鮮半島政策の変化と中韓関係(李熙玉)
第3章 現代中国外交のなかの対北朝鮮外交(加茂具樹)
第4章 転機を迎えるロシアの朝鮮半島政策(兵頭慎治)
▼第2部 北朝鮮問題の現状と展望
第5章 転換期の北朝鮮外交―変化と持続のジレンマ(裵鍾尹)
第6章 李明博政権下の南北関係―評価と展望(文正仁)
第7章 日米韓連携の深化と韓国の課題(西野純也)
▼第3部 新しい地域秩序の胎動
第8章 六者会合の国際政治―六者会合にみる北東アジア秩序(崔鍾建)
第9章 日中韓3カ国協力の可能性と「2対1」の論理
―東アジア統合のイニシアチブへ向けて(寺田貴)