詩学講義 無限のエコー
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-7664-2004-3 C3092
奥付の初版発行年月:2012年12月 / 発売日:2012年12月上旬
さあ、「お教室」のはじまりです――
▼詩人・吉増剛造が慶應義塾大学で教鞭をとった――。
その唯一無二の「詩学講義」がいまここであざやかによみがえる。
▼映像(Ciné)と色とりどりの授業譜を駆使しておこなわれた2009年度の「詩学講義」の完全書籍化。
中原中也、石川啄木、柳田國男、田村隆一、武満徹、ラフカディオ・ハーン、萬鐵五郎、深沢七郎、瀧口修造、エミリー・ディキンスン、ニーチェ、芭蕉、宮沢賢治、そして萩原朔太郎……。
詩人たちの「声」と「音楽」がこだまする、キセキの講義録。
吉増 剛造(ヨシマス ゴウゾウ)
1939年東京生まれ。詩人。1963年慶應義塾大学文学部国文科卒業。在学中から「三田詩人」「ドラムカン」を中心に詩作を試みる。60年代末より詩の朗読を始め、世界各地で先鋭的なパフォーマンスをおこなう。近年は銅板オブジェや写真、映像作品も手掛ける。主な作品に『黄金詩篇』(1970年、高見順賞)、『オシリス、石ノ神』(1984年、現代詩花椿賞)。『螺旋歌』(1990年、詩歌文学館賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(1998年、芸術選奨文部大臣賞受賞)、『表紙 omote-gami』(2009年、毎日芸術賞)、『キセキ gozoCiné』(2009年)など。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
(一) 中原中也からはじめて
補習(一)Conférence à Strasbourg
(二) 石川啄木へ
(三) 柳田國男の声の方へ
(四) 裸の異語へ
補習 Exceptional Poet - Ryuichi Tamura
(五) 歌の足音の方へ
(六) 瀧口修造ノート、道路へ
(七) 耳なし芳一の方へ
(八) 一ふき風の木の葉しづまる(芭蕉)
(九) 萩原朔太郎――ヴィジョンの下底
(十) 萩原朔太郎――恐ろしい、詩の穴
裸のメモ