実践メディア・コンテンツ論入門
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-2031-9 C0036
奥付の初版発行年月:2013年04月 / 発売日:2013年04月中旬
▼「それって、日テレ。」などのキャッチコピーの生みの親であり、
オリンピック、FIFAワールドカップなどスポーツイベントにもかかわった著者が書いた、
メディア業界を目指す学生必読の一冊 !
▼広告代理店、テレビ局など、メディアビジネスに30年以上携わり、また現在はビジネススクールでも教鞭をとる著者による、理論と実務的なビジネスへの応用をミックスした、独創的なメディア・コンテンツ論の入門テキスト。
▼「メディアとはなにか」の基礎理論の紹介から、スポーツイベントとメディアの関係、メディアミックスの変遷からメディアの未来形に至るまで、多角的な角度から解説する。
岩崎 達也(イワサキ タツヤ)
(株)日テレ アックスオン執行役員、同映像事業センター専任センター長、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師、共立女子大学文芸学部非常勤講師。
1956 年生まれ。法政大学大学院経営学研究科修了(MBA)。(株)博報堂でコピーライターとして、カネボウ、スズキ自動車、JRA、サントリーなどを担当。日本テレビ放送網(株)にて、宣伝部長、編成局エグゼクティブディレクターなどを経て、2011年7月より現職。2000~2010年、(社)日本民間放送連盟スポーツ編成部会広報分科会幹事。
[著作] 『異文化適応のマーケティング』(共訳、ピアソン桐原、2011年)、「多メディア環境下のテレビ視聴行動」(共著、『日経広告研究所報』237号、 2008年)、「テレビ番組のプログラム価値マップ」(共著、『日経広告研究所報』240、241号、2008年)。
[受賞]「読売広告大賞」(2000年金賞、2002年読者賞)、「グッドデザイン賞2001」(コミュニケーション部門入賞)、「JR東日本ポスターグランプリ」(96年銀賞、 97年銅賞、99年金賞、01、02、05年銀賞)、「デジタルサイネージアワード2012」(ブロンズ賞)など多数。
目次
はじめに
第1章 メディアとメディアの思想
1.1. メディアとは何か
1.2. メディアを思想した人々
■ウォルター・リップマン/■ダニエル・J・ブーアスティン
■ヴァルター・ベンヤミン/■マーシャル・マクルーハン
■ウォルター・J・オング/■ジョシュア・メイロウィッツ
第2章 マスメディアの誕生と諸相
2.1. マスメディアとは
■マスメディアの接触時間
2.2. マスメディアの歴史と展開
■新聞
(1)新聞の歴史/
(2)「戸別宅配制度」と拡販のための事業活動/
(3)新聞各社、経費節減への動きと新たな対応/
(4)進む電子化
■出版
(1)出版の歴史と展開/
(2)出版とインターネット/
(3)電子化における問題点/
(4)書籍の市場概況と新たな施策
■ラジオ
(1)ラジオの歴史と展開/
(2)日本のラジオ放送、開始と変遷/
(3)ラジオの新たな取り組み/
(4)ラジオ経営の現状
■テレビ
(1)テレビの歴史と展開/
(2)テレビ局の新たな事業への試み/
(3)地上波テレビの経営と市場動向
■電話
(1)電話の歴史と展開/
(2)日本への導入/
(3)携帯電話の登場/
(4)電話のメディア特性とその影響/
(5)携帯電話とスマートフォンの市場概況/
(6)スマートフォンの普及
■インターネット
(1)インターネットの誕生と展開/
(2)ソーシャルメディアの普及/
(3)インターネットの広告市場
2.3. メディアの影響と受け手
■メディアの影響力に関する理論の変遷
■メディアの受け手と「利用と満足」
■「カルチュラル・スタディーズ」におけるメディアの受け手
■メディア・リテラシー
第3章 メディアとコミュニケーション戦略
3.1. 広告
■広告目的の設定
■広告とマーケティングの関係
■広告効果階層モデル
■ソーシャルメディアは、マーケティングを変える
■広告戦略策定のための3つのメディア
■マスメディアの広告
(1)新聞広告/
(2)雑誌広告/
(3)地上波テレビのCM
■インターネット広告
■インターネット広告の分類と種類
■「伝わる」広告表現への模索
(1)「使える広告」「参加したくなる広告」「伝えたくなる広
告」「生活の一部になる広告」/
(2)ブランデッド・エンタテインメント(Branded
Entertainment)
■広告接触の尺度
(1)リーチとフリークエンシー/
(2)広告効果の最適化――オプティマイザー
■広告のメディアプラン策定の流れ
■2012年の日本の広告費
3.2. SP(セールス・プロモーション)
■消費者向けプロモーション
■流通業者向けプロモーション
■インナー向けプロモーション
(1)サンプリング・プロモーションの例「ドール・ラカタンバナ
ナ」/
(2)店頭プロモーションの例「サントリー・角ハイボール」
3.3. PR(パブリック・リレーションズ)
■パブリシティの手法
■マーケティング・パブリック・リレーションズ(MPR)
■戦略PR
■戦略PRのためのチャネル設計と施策
(1)インフルエンサーの活用/
(2)パブリシティ展開例:パナソニック電池「エボルタ」
3.4. コミュニケーション戦略の変遷
――「メディアミックス」から「クロスメディア」へ
■コンタクト・ポイント
■クロスメディアによるコミュニケーション展開例
■コミュニケーションデザインの考え方
■メディアスパイラルという考え方
第4章 テレビ視聴と番組価値
4.1. テレビの環境変化と意識
4.2. テレビを見るとはどういうことか
4.3. テレビ番組の新しい価値基準の提案
――視聴率とQレイトを利用したマネジメント
■テレビ視聴率
■Qレイト(Quality Rate)
■テレビ番組のポジションを決める「プログラム価値マップ」
■「プログラム価値マップ」で見る、いい番組とは
■Qレイトと世帯視聴率の相関
■番組の誕生から衰退・終了まで――番組ライフサイクルの検証
■番組推移のパターン分析と3つの法則
(1)「時計回りの法則」(「番組ヒットの法則」)/
(2)「ロングセラーの法則」(下りケースの分析)/
(3)「番組終了の法則」
■プログラム価値マップの有用性と番組価値への提言
<インタビュー>
土屋敏男氏(日本テレビ編成局専門局長、LIFE VIDEO株式会社代表取締役社長)
(土屋流演出の源泉と笑いのツボ/『電波少年』をつくったきっかけ/
テレビとソーシャルメディア/ソーシャルメディア時代の新しい可能性)
第5章 メディアとスポーツイベント
5.1. スポーツイベントとスポンサーシップ
5.2. オリンピックのスポンサーシップ
■The Olympic Partners(TOP)
■放映権料の高騰
5.3. FIFAワールドカップ
■FIFAワールドカップのマーケティング戦略
■FIFAワールドカップのスポンサーシップ
5.4. 変わりゆくスポーツとメディアとの関係
5.5. スポーツはソーシャルに。“ソーシャルメディア・オリンピック”
■“選手がつぶやく”ことの宣伝価値
第6章 ブランドの理論とブランディングの実際
6.1. ブランドとは
■「ブランド」の概念と定義
■ブランド・エクイティ
■ブランドの構造
■ブランドの価値
6.2. メディアのブランド戦略――日本テレビを例として
■日本テレビの局キャンペーン開始の背景とその展開
■キャンペーンの作り方
第7章 その先のメディアとコンテンツビジネス
7.1. 日本のコンテンツ産業
7.2. テレビを取り巻く状況と新たなビジネスモデルへの模索
■番組フォーマットの海外販売例
7.3. テレビはスマートへ、マルチウィンドウ視聴へ
7.4. 若者のスマート化と今後
7.5. コンテンツビジネスとその対価
<インタビュー>
キム・ヨンドク氏(韓国コンテンツ振興院日本事務所所長)
(韓流がヒットしたわけ/韓流スターが売れるわけ/政府のコンテンツ支
援)
参考文献リスト
あとがき
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