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学びあう場づくりの技法グループ学習入門

アカデミック・スキルズ
グループ学習入門 学びあう場づくりの技法

A5判 172ページ 並製
価格:1,320円 (消費税:120円)
ISBN978-4-7664-2039-5 C2000
奥付の初版発行年月:2013年04月 / 発売日:2013年04月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

グループ学習で困ったことはありませんか?

▼グループ学習は、1年生への導入教育やゼミ研究など、大学でのさまざまな場面で実践されているが、その方法論は多種多様であり、行き当たりばったりで行われているようなケースも多い。本書は、専攻・分野に関係なく、また学生でもすぐに使えるよう分かりやすく、“失敗しない”グループ学習の秘訣を伝授する。
▼信頼できるグループの作り方、アイデアを引き出す技法、ITの活用法、ディベートの準備など、段階に合わせて、気をつけるポイントを紹介。「グループ学習は大変だったけど、とても楽しく、気づくことも多かった」と学期末には言えるためのコツを伝授する。

著者プロフィール

新井 和広(アライ カズヒロ)

慶應義塾大学商学部准教授、埼玉大学工学部で機械工学を学んだ後、イスラーム研究を志し、ミシガン大学近東研究学科でイスラーム学・イスラーム史を学ぶ。2006年東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教、2008年より慶應義塾大学専任講師、2010年より現職。南アラビアからインド洋沿岸各地に移民したアラブの歴史を研究し、主にインドネシアとハドラマウト(イエメン)で調査を行っている。2008年より教養研究センターが開設するアカデミック・スキルズを担当する。Ph.D.

坂倉 杏介(サカクラ キョウスケ)

慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所特任講師、三田の家LLP代表、NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事。2003年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。地域コミュニティの形成過程やワークショップの体験デザインを、個人とコミュニティの成長における「場」の働きに注目して研究。キャンパス外の新たな学び場「三田の家」、地域コミュニティの拠点「芝の家」の運営を軸に、「横浜トリエンナーレ2005」、「Ars Electronica 2011」など美術展への参加、大学内外での教育活動を通じて、自己や他者への感受性・関係性をひらく場づくりを実践中。共著に『黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」』、『メディア・リテラシー入門―視覚表現のためのレッスン』(慶應義塾大学出版会)、『いきるためのメディア―知覚・環境・社会の改編に向けて』(春秋社)など。http://kyosuke.inter-c.org/

上記内容は本書刊行時のものです。

新井 和広(あらい かずひろ)[第3章~第7章執筆]
慶應義塾大学商学部准教授。

坂倉 杏介(さかくら きょうすけ)[第1章、第2章執筆]
慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所特任講師、三田の家LLP代表、NPO法人エイブル・アート・ジャパン理事。

目次

はじめに

第1章 グループ学習について知っておきたいこと
 1.グループ学習の効果とは?
 2.グループのなかで個人が成長する要因
 3.グループ学習を阻むもの
 4.グループの成長を見極めるポイント

第2章 グループ学習の進め方
 1.グループの種類と分け方
 2.グループ学習の基本的な流れ
 3.グループ学習の技法

第3章 グループ学習とITの利用
 1.ITと学習・研究
 2.人とつながる
 3.情報を共有する
 4.注意すること

第4章 ディベートとグループ学習
 1.ディベートの効果
 2.ディベートの形式
 3.スケジュールやテーマの決定
 4.ディベートの準備
 5.ディベートの本番
 6.ディベートから論文執筆へ

第5章 クラスで教えあう――論文執筆に向けて
 1.論文執筆のスケジュールづくり
 2.いい論文を書くためのポイント
 3.論文の構想や草稿の批評
 4.学びあう授業の構築

第6章 成果を公開する――論文集の出版
 1.研究成果を公開するということ
 2.論文集の内容と出版の手順

第7章 学んだことを他人に伝える――ティーチング・スキルズへ
 1.学生が学生に教えることの意味
 2.学生が大学での指導に参加する方法
 3.学生が教えることの利点
 4.教えるときに気をつけること
 5.教育の実際
 6.制度を超えた「教えあい」へ


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