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ロシア的人間 一九五一年 ― 一九五三年

井筒俊彦全集第三巻
ロシア的人間 一九五一年 ― 一九五三年

井筒 俊彦:著, 木下 雄介:解題・索引
四六判 612ページ 上製函入(ビニールカバー付き)
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-7664-2073-9 C3310
奥付の初版発行年月:2014年01月 / 発売日:2014年01月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

井筒の若きパトス溢れるロシア文学論。

▼初期代表著作の『露西亜文学』『ロシア的人間』を収録。その他、初期の思想形成期に特徴的な「詩と哲学」の関係を論じたエッセイや、井筒の「ロシア」への若き時代のパトスに溢れた著作群を収録。

▼解題では、各著作の基本的な書誌情報に加えて、『ロシア的人間』初版と底本(著作集版)の間の重要な校異を収録。

▼山城むつみ氏、沼野充義氏、谷寿美氏ら豪華執筆陣による月報付。

著者プロフィール

井筒 俊彦(イヅツ トシヒコ)

1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。

木下 雄介(キノシタ ユウスケ)

中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。
1957年東京都生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業。1986年東京都立大学大学院博士課程満期退学。フランス文学・イスラーム哲学専攻。
主要業績:「不可解なペニュルチエーム――マラルメの散文詩『類推の魔』について」(『東京都立大学人文学報』1984年)、「イブン・シーナーの魂論」(『イスラーム哲学とキリスト教中世』I、岩波書店、2011年)、イブン・シーナー『魂について』(翻訳、知泉書館、2012年)等。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
井筒 俊彦(いづつ としひこ)

【解題・索引】
木下 雄介(きのした ゆうすけ)
中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。

目次

凡 例

 一九五一年
露西亜文学
 第一章 露西亜文学の性格 / 第二章 露西亜の十字架 /
 第三章 ピョートル大帝の精神 / 第四章 プーシキン /
 第五章 レールモントフ / 第六章 チュチェフ /
 第七章 ゴーゴリ

 一九五二年
マホメット
 一 序 / 二 沙漠の騎士道 / 三 享楽と苦渋 /
 四 マホメットの出現 / 五 預言者召命 /
 六 メッカの預言者 / 七 メディナの預言者

トルストイに於ける意識の矛盾性について

 一九五三年
ロシア的人間――近代ロシア文学史
 序 / 第一章 永遠のロシア / 第二章 ロシアの十字架 /
 第三章 モスコウの夜 / 第四章 幻影の都 /
 第五章 プーシキン / 第六章 レールモントフ /
 第七章 ゴーゴリ / 第八章 ベリンスキー /
 第九章 チュチェフ / 第十章 ゴンチャロフ /
 第十一章 トゥルゲーネフ / 第十二章 トルストイ  /
 第十三章 ドストイェフスキー / 第十四章 チェホフ

クローデルの詩的存在論

 解 題  木下雄介
 索 引


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