経営人材を育てる! ― CEO人材欠乏症の日本を変える
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-2096-8 C0034
奥付の初版発行年月:2013年10月 / 発売日:2013年10月下旬
▼失われた20年――
日本のビジネスはグローバル化の波に乗り遅れている。
この国に足りないのは経営人材。
CEOを量産する慶應ビジネス・スクールが生み出す
「地球を眺めてビジネスを創造する人材」とは?
▼リーダーシップ、グローバル人材、起業家精神、日本企業の国際化など、いま話題のイシューについて第一線の研究者が最新の議論を展開し、これからの時代にあるべき経営と人材像を提示する。
慶應義塾大学ビジネス・スクール(ケイオウギジュクダイガクビジネススクール)
河野宏和(慶應義塾大学大学院経営管理研究科委員長/教授)〔はじめに、第2章〕
山根 節(編集委員代表/慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)〔第1章、第2章、第4章、おわりに〕
岡田正大(編集委員/慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)〔第1章、第2章〕
清水勝彦(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)〔第1章、第3章〕
池尾恭一(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)〔第2章〕
髙木晴夫(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)〔第5章〕
磯辺剛彦(慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)〔第6章〕
小幡 績(慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授)〔第7章〕
〈コンファレンス チェア/パネラー〉
杉田浩章(株式会社ボストン コンサルティング グループ シニアパートナー&マネージング・ダイレクター・オブ・ジャパン)〔第3章〕
堀 雅寿(ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社代表取締役社長)〔第3章〕
笹沼泰助(アドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合代表)〔第4章〕
畑野仁一(株式会社ネットマイル代表取締役CEO)〔第4章〕
新井豪一郎(アルクテラス株式会社代表取締役社長)〔第4章〕
丸山健一(五稜化学株式会社代表取締役社長)〔第4章〕
梅田一郎(ファイザー株式会社代表取締役社長)〔第5章〕
八木エドワード(南山大学ビジネススクール教授)〔第5章〕
横手仁美(国連WFP協会理事)〔第5章〕
朴 晙榮(欧州復興開発銀行高級投資理事、Senior Investment Officer)〔第5章〕
山田邦雄(ロート製薬株式会社代表取締役会長(CEO))〔第6章〕
牧野成史(香港中文大学教授)〔第6章〕
石川 幸(A.I. Global Sun Partners Joint Stock Company創業者・共同経営者)〔第6章〕
首藤明敏(株式会社博報堂コンサルティング代表取締役社長)〔第7章〕
小川 亮(株式会社アイ・コーポレーション代表取締役社長)〔第7章〕
若山泰親(モード・フィルム株式会社代表取締役社長)〔第7章〕
目次
Ⅰ部 グローバル化と経営教育
1 グローバル化とは何か
心地よい国内志向のメンタリティを脱却できるか/アジアへの甘い期
待と大きな誤解
イノベーションは会議室で死ぬ/二番手のイノベーション/日本人は
議論好きか?
全体最適、全体無難/経営者は議論をリードせよ!/リーダーに必要
なのは構想力
リーダーは人材教育に力を注げ!/経営は若いうちにさせろ!/経営
者は割に合う?
アントレプレナーとイントラプレナーは補完する/海外で働く未来の
リーダーたち
ビジネススクールを夢の発信拠点に!
2 ビジネススクールのミッション
■KBSにみるビジネス教育の三〇年
時代を反映するKBS受験者数/ビジネス教育のすそ野は広がっている?
ますます強まる経営教育へのニーズ
■これからKBSが果たす役割
社会に発信するビジネススクール/サイエンス&アート/ケースメソッ
ドの効用
OJTとOffJT
■グローバル化への途
日本のビジネススクール、アメリカのビジネススクール
デファクト言語・英語にどう対応するか/フルタイムMBA、パートタ
イムMBA
社会に開かれた経営教育を
〈ビジネス研究の最新動向〉
生産・オペレーション 会計 財務
マーケティング 組織・マネジメント 情報・意思決定
経営環境 総合経営
Ⅱ部 これからのビジネスを考える
3 新たな時代を切り開く企業戦略・リーダーシップ
今、何が問われているのか/問題の本質/原則に立ち戻った「問い」
不振企業を立て直すということはどういうことか?――企業再建で考
えるべき問題
企業の成長を持続させるとはどういうことか?――成長マネジメント
で考えるべき問題
日本企業にとってグローバル化とはどういうことか?――これからの
グローバル経営で考えるべき問題
未来を追求し続ける――分科会を終えて
4 起業家という生き方
失われた二〇年の中で/イノベーションとベンチャーが果たす役割
ベンチャーの定義と日本の低い起業率/低いベンチャーの成功確率
「一流企業の会社員」というリスク/起業家たちの至福/ビジネスス
クールでの学びと効用
教師との出会いと触発/大企業に眠る経営資源の山/大企業というイ
ンキュベーション装置
イントラプレナーという生き方もある!/羽ばたけ! 経営教育
5 グローバル・ビジネスを成功させる人と組織
――グローバル人材は二種類の人々で構成すべき
はじめに――グローバル人材という言葉遣い/KBSコンファレンス第
2分科会
仮説のスケッチ/パネラーの高い多様度が意味するもの
フロアとのディスカッション/文献研究によるパネル後の仮説磨き上
げ
コンティンジェンシー理論――分化と統合/グローバル・ビジネスの
現場が求める「分化」
そもそも分化が必要となる根本理由――「必要多様度の法則」
システム理論は「統合」について何を語っているか
サイモンの限定合理性理論が示唆するもの/行動の統合をもたらす機
構
ある参加者からの事例提供/「組織OS」という考え方/
おわりに――仮説の提示
6 身の丈に合った日本企業の国際化とは
スタンダードを超えて、多様性に賭けよ!/日本企業のグローバル化
を阻む三つの壁
新興国で奮闘する起業家から見た日本企業/新興国市場での競争優位
7 クールジャパンの可能性
――日本の産業のソフト競争力を考える
何を語るべきか、それが問題だ/クールジャパンについて何を語るべ
きか
デザイン業界の国際競争力/ソフトパワーと日本のコンテンツの未来
クールジャパンは文化の奥底から湧き出る/イギリスが起源のクール
ジャパン
クールジャパンを日本の力に/ハリウッド型とPerfume型/クール
ジャパンとマネタイズ
きゃりーぱみゅぱみゅは巧みな切り花/コンテンツの充実がマネタイ
ズを阻む
愛があれば我慢できる/こだわらずに、そして貪欲に
おわりに
執筆者紹介